42話 ドラケンside ページ42
あんなに騒いでいたAはバイクに乗せた途端爆睡し出した
マイキー同様おんぶをして神社に上がり、着いたぞっと声をかけると寝ぼけているのか大人しく床に座り込む
「お腹すいた…」
「飴なら持ってるぞ」
「ありがと三ツ谷ぁ〜え？なんで？」
「おー酔いが覚めたみたいでよかったわ」
驚いて口を開けるAに面白がって飴を入れる三ツ谷は、俺にアイコンタクトをして隣にゆっくり座った
「んで？何で一虎と一緒にいんの？」
「だから私は一虎のそばに…！」
「場地とマイキーどっち呼ぼうか」
「待って！場地はいや！！マイキーもいや！」
「それ2人が聞いたら落ち込むぞ」
俺らが知ってるAは場地が好きで、マイキーにも懐いてて
幼馴染以上の雰囲気を感じていた俺達は、どうにかしてやりたいと思いまずタケミっちに手伝ってもらったのだ
まぁ酔っ払いだったことは想定外だったけど、おかげですんなり連れてくることができた
「場地のこと好きなのかと思ってた」
「私がいつ言ったよそんなこと」
「へーじゃあ場地に彼女が出来てもいいんだな」
彼女という単語にぴくりと反応を示す
しかし別にと言ったっきり再び口を閉ざしてしまう
なんでよりによって一虎なんだ…
マイキーのこともあるし、一虎との距離感は昔とはだいぶん違う
「真一郎くんのことは聞いてる。
一虎が犯した罪は消えないし私もマイキーの立場を考えたら納得いかないよ」
「じゃあ、」
「一虎がそうなったのにも理由があるはず
私が一虎の1番の理解者になる。場地を超えなきゃいけない」
場地を越えなきゃ
そうぶつぶつ呟くAに三ツ谷はお手上げと言わんばかりに首を振った
確かにAの口から場地が好きとは聞いてないけど、今だって場地を意識してることは明白だ
なぁマイキー
どうやらこれは外野がどうこうできる事じゃねぇよ
「もう帰る」
「じゃあ近くまで…」
「いい！1人で帰れるもん！」
「じゃあ帰りは俺が送るわ」
「ちょｯ三ツ谷！！離してよ！」
無造作にヘルメットを被せられ無理やり後ろに乗せられたAは、見えなくなるまで三ツ谷に文句を言っていた
やっぱりAは昔のまんまだ
ああやって場地やマイキーに文句を言いながらすんなりいうことを聞いてくれる
「…さむ。夏も終わりだな」
夜風が寒く感じるようになった季節
これから起こることを知らない俺たちはのうのうとあの日までを過ごしていた
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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました！ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました！頑張ります！ (2022年4月9日 12時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます！設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ！ご指摘ありがとうございます、すぐになおします！ (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2022年2月9日 14時
