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33話 ページ33

「な〜この前のやつ作って。肉多めで」



そう言って渡された財布の中には5000円札が入っていた

またカツアゲか…人のこと言えないんだけどさ


抜き取った5000円札をポッケに入れて外に出ようとすると、暇なのか一虎も着いてきてそのままバイクに乗る



「しっかしお前が刺青入れるとわな〜」


「こうでもしないと信じてくれないと思ったのよ」



目が覚めた私は、すぐさま一虎に会いに行った


要は場地の立ち位置を私にすり替えればいいんだ

そう思った私は一虎を無理やり引き連れて美容院へと向かった



正直刺青は痛かったし、ブリーチはまぁ…ちょっと新鮮だから良かったけど

何はともあれ体を張った私の心意気を一虎は渋々受け入れてくれたのだ



「同じ境遇ってこともあるし良き理解者になれると思ってさ
 一虎が言うなら何でもするよ」


「俺はマイキーを殺 す。それでもか?」


「うん。どんな地獄がこの先待ってても、ずっと一緒よ」


「…ッ」



何でか知らないけど一虎は最後の言葉に肩を振るわせた

一生消えない跡、刺青を残したんだ


精神的にも周りのリスク的にも、このタイムリープで何としても場地を生かす

たとえ場地の隣に立てなくても____




「つーかお前黒龍やめろよ」


「誰のせいで倍働いてると思ってんの?」


「家帰らなくてもいーって言ったのはAだろ」


「来月の家賃払ってくなるなら辞めてもいいよ」


「何でも聞くの嘘じゃんか」



思ったよりも一虎とは順調で、家族の話をしたり昔あったことも教えてくれた

当然場地のことは聞かれたけど、何年か前の初恋だと言うことで濁した



恋以前に友達としても戻れないだろうな…



「(場地はどうしてるんだろ」



武道と会うわけにもいかないし、ましてや東卍の人とも会えない

…いやいや弱気になるな私

寂しいなんて考えてる暇ないんだから



「…なぁ聞いてる?」


「え?」


「だーかーらー。新しいチーム作るんだけどAもどうかって話」


「は?チーム?」



一虎がチームに入るってことはもう芭流覇羅の話が出てるってことよね?

思ったより早かったな…いや、流石稀咲ってとこね



「半間くんに明日会いに行くけど、お前も来るだろ?」


「半間って死神とか言われてるあの…」


「そーそー!マイキーを殺 すっていう俺の夢が叶うかもしれぇんだ」



最高だろ?

そう言って無邪気に笑う一虎にちくっと胸が痛む



あぁ…早く終わらないかな

34話 一虎side→←32話 武道side



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餃子(プロフ) - 微生物さん» 了解しました!ご指摘は有り難い事なので言って頂けて嬉しかったです(^^)励みになりました!頑張ります! (2022年4月9日 12時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 早めの対応ありがとうございます!設定タグの方も「馬地」になってますので訂正お願いしたいです。何度もご指摘すみませんm(_ _)mこの作品結構好きなので今後も更新頑張って下さい (2022年4月7日 22時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - 微生物さん» うわ本当だ!ご指摘ありがとうございます、すぐになおします! (2022年4月7日 20時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
微生物(プロフ) - 「馬地」ではなく「場地」ですよ (2022年4月6日 18時) (レス) id: f2927e6a43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:餃子 | 作成日時:2022年2月9日 14時

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