その6 ページ7
「彰人、俺には少し甘すぎたから食べてくれないか」
「しょーがねぇな…こっちなら食えるんじゃねぇか?」
「…」
え…もしかして2人付き合ってる?
だから東雲くん落ちないの?
私が食べる姿など一切見ず、冬弥のお皿と交換したり食べ合いこしたりと2人だけの世界を作り出す
なにこれ?何見せられてるの私
目の前にあるショートケーキにフォークを刺しながら再び前を向く
おうおう、乗り気じゃなかった奴が一番楽しみやがって
「東雲くんって甘い物好きなんだね」
「まぁいつも姉貴に連れ回されてカフェとか行くしな」
「彰人はお姉さんと仲が良いんだ」
「どこがだよ」
冬弥も彰人と話す時穏やかな顔だし
信頼してるんだろうけどさ…
「もうちょっと私に興味持ってくれても良くない?
一応モデルなんだけど」
「お前と仲良くす気なんざねぇよ」
「あぁそうですか!」
こっちだってあんたになんか興味ないわよ怒
さっさと惚れて服従しろよ←
「そういえば今日話すことがあると言ってなかったか?」
「あ、そうだった!ねぇ冬弥、叔父さん心配してるよ?」
真の目的を思い出して冬弥に向き直る
叔父さんってワードが出た瞬間、冬弥の顔は少し曇った
「俺は彰人に出会って本当にやりたいことを見つけたんだ」
「でも冬弥には才能があるじゃない!
家柄も才能も味方してくれるのに…クラシックが嫌いになったの?」
叔父さんとの関係がよくないのは分かるけど、考え直して欲しい
私がそう伝えると、冬弥はもう決めた事だと断言した
「…ッやっぱり私も一緒に行くから一度叔父さんと、」
「おい、冬弥が自分の意思で決めたことだ
口出しする権利は誰にもねーだろ」
私の言葉に被せて東雲くんは怒った口調で私に言う
権利って…
だったらあんたも私たちの話に口出ししないでよ
「私は冬弥を心配して言ってるの!」
「だから!それが余計なお世話だって言ってんだよ
クラシックやりたいなら一人でやればいいだろ」
「は、なにそれ…」
簡単に言うじゃない
私だって…
「クラシックを舐めないで。才能がものを言う世界なのよ
才能があって、クラシック一家に生まれたのならそれに従うべきだわ」
「才能才能って…才能に従わないといけない理由なんてあるのかよ」
ため息混じりに呆れながら話す東雲くん
その態度がとてつもなく私を苛立たせる
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餃子(プロフ) - すみません通知溜まってるし第一章は終わっているので全く見てませんでした、、、コメント見て表現は編集したのでまた読みにくかったら言ってください (2022年3月16日 14時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
八戸 - 確かに汗とかないほうが読みやすいかもです…。()つけてみるのもありかもです! (2022年3月15日 21時) (レス) @page2 id: 31c5d0f724 (このIDを非表示/違反報告)
Y(プロフ) - 汗とか怒とかの感情書かない方が正直読みやすいです… (2022年2月28日 2時) (レス) @page16 id: 6135a2eb1f (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - リオットさん» とってもコメント遅くなって申し訳ありません、、!!コメント嬉しいです(^^)頑張ります! (2022年1月4日 16時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
リオット - 凄く好きな小説でした。ありがとうございます。更新頑張ってください。 (2021年12月10日 22時) (レス) @page44 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餃子 | 作成日時:2021年8月22日 21時