その5 ページ6
出来るだけ甘えた声で囁き、最後にウインクを見せる
「なんで嫌いな奴とサボらないといけねーんだ…
つーか猫かぶらなくてもお前の本性分かってんだよ」
私のウインクにげんなりした顔で答える東雲くん
う、嘘だ…
昨日はかっこつけたくて悪ぶってたのかと思ってたのに…ｯ！
衝撃的すぎて忘れかけていた昨日の出来事が走馬灯のように駆け巡る
まぁでも、知れてるならしょうがないか
「じゃあもう単刀直入に言うけど、冬弥は返してもらうわ」
私は冬弥の腕に抱きつき、東雲くんから遠ざける
「ふざけんな、冬弥の気持ち無視してんじゃねーぞ」
反対の腕を掴み、自分へと寄せる東雲くん
負けじと私も引っ張るも、力が強くてびくともしない
「冬弥はねぇ、あんたなんかと遊んでる暇ないの！
貴重な時間を無駄になんてできないわ」
「お前こそ説得が無駄な時間だってことに早く気づけよ！」
ぐぬぬ…っと睨み合う私たちに冬弥は困った顔をする
ほら！！冬弥の綺麗な顔が困ってるじゃない！！！
「2人とも落ち着いてくれ…
でも、昨日会ったばかりなのに気を許してるみたいで俺は嬉しい」
「どこがよ！！」
「2人とも他人には猫を被るのに…もう仲良くなって安心した」
「とーや、俺ら仲良くねぇから汗」
どこをどう見て思ったのか、
冬弥の発言に怒る気も失せ、手を離す
やっぱり惚れさせて言う事聞かす方が早いわね
「今日は約束通り放課後冬弥はもらうけど…
東雲くんも一緒に帰らない？」
「何企んでるんだよ」
「たくらむって…
近くのスイーツ屋に着いてきてもらう予定だったけど東雲くんもどうかなって思っただけよ」
美味しそうに食べる姿を見て可愛いと思う＝惚れる
手っ取り早く落として冬弥への説得に時間をかけるわ
可愛く食べるのなんて簡単、演技は大得意
「甘いものが好きだから楽しいと思う
俺も彰人が来てくれたら嬉しい」
「(俺もって…私は全然嬉しくないけど」
おねだりするような顔で冬弥に見つめられ、しぶしぶ首を縦に振る東雲くん
それと同時にお昼休み終了のチャイムが鳴る
「じゃ、決まりだね！
放課後終わったらすぐに集合よ！」
東雲くんにまたウインクをして教室に戻る
放課後、必ず落とすわ！！
「(もしかしたら今のウインクで落ちて放課後には告白されるかも…」
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餃子(プロフ) - すみません通知溜まってるし第一章は終わっているので全く見てませんでした、、、コメント見て表現は編集したのでまた読みにくかったら言ってください (2022年3月16日 14時) (
レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
八戸 - 確かに汗とかないほうが読みやすいかもです…。（）つけてみるのもありかもです！ (2022年3月15日 21時) (レス) @page2 id: 31c5d0f724 (このIDを非表示/違反報告)
Y(プロフ) - 汗とか怒とかの感情書かない方が正直読みやすいです… (2022年2月28日 2時) (レス) @page16 id: 6135a2eb1f (このIDを非表示/違反報告)
餃子(プロフ) - リオットさん» とってもコメント遅くなって申し訳ありません、、！！コメント嬉しいです(^^)頑張ります！ (2022年1月4日 16時) (レス) id: 62fd12ab2d (このIDを非表示/違反報告)
リオット - 凄く好きな小説でした。ありがとうございます。更新頑張ってください。 (2021年12月10日 22時) (レス) @page44 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餃子 | 作成日時：2021年8月22日 21時
