Daily Motion 4【男性声優】

業界一 ページ4

.



津田)｢お〜やっと人も少なくなってきたな〜｣


遊佐)｢お疲れ様、A｣


皆さんそれぞれご多忙なのでサインをした人から順々に帰っていき、今残ってらっしゃるのは津田さんと遊佐さんと……杉山さん!?



『す、杉山さん!?お時間大丈夫なんですか!?』


杉山)｢あ、はい。でももうあと一つだけなんで…｣


遊)｢因みに時間は?｣


杉山)｢あ、…あと15分くらいで始まりますね｣


｢『あかんやつやないですか!!』｣



綺麗に私と津田さんの声が被る。当の杉山さんはのほほんと笑いながら｢タイミングが〜｣みたいなことを言ってらっしゃる。ってそんな時間ないって!


『そんな、残ってなくていいのに…、そもそもわざわざ私なんかの為に雑誌も買ってくださって…』


恐縮する私に杉山さんは照れたように鼻の先を指で掻きながら笑った


杉山)｢いえいえ、せっかく穴澤さんが雑誌に掲載されたんだから僕も見たいな〜と思いましたし、ほら、僕もこのアニメ出演させて頂いてるんで、あ、敵役なんですけどね、｣


遊)｢あぁああぁ、分かったから分かったから、ほら、A杉山さんにサイン、サイン!｣


杉山)｢あ、じゃあお願いします。絵描いて下さるんですか?｣



杉山さん時間!!っと突っ込みたいとこだけど、折角そう言ってくださってるので…



『鬼灯の冷徹の小判、描きます!』

杉山)｢あ、猫好きなので嬉しいです｣


にこにこと笑う杉山さん。あぁもう尊い!!


描き上がった絵は、小判というかただの猫になってしまったけど杉山さんは｢可愛いですね〜、あ、ちゃんとメモ帳も持ってますね｣


としっかり感想を言ってくださった。このままだといつまでも喋っていそう、ということで慌てて遊佐さんが外に送り届けていた。



杉山)｢スタジオ此処なんで大丈夫ですよ、｣

遊)｢でもキミ、時間!｣

杉山)｢……あっ、それじゃあ失礼します｣



ペコッと頭を下げて小走りで去っていく杉山さんを見送りながら、私達はほっと胸を撫で下ろした()

オフィスde遊佐浩二→←ガングロたまご

ラッキー声優

前野智昭

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す