今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:10,731 hit
小|中|大
title-53 ページ1
・
"会いたい" …。
それは、私の言葉のはずなのに。
私の中で、熱いお湯が注がれたみたいに、じんわり熱くなる。
ドッ 、 と
胸が鳴る。
「今、行く!」
"僕が働いていた雑誌出版社で会おう" 。
・
Stray Catを出て、真っ直ぐ勝村さんが働いていた雑誌出版社に駆け込む。
私が、初めて勝村さんを知った雑誌。
あそこから、私は勝村さんの文字から、惹かれたのだ。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・・・・、か、勝村さん、」
出版社の裏門に、背中をつけて下を向いていた勝村さん。
私の声を聞いて、勝村さんは顔を上げて少しだけ微笑んだ。
「Aちゃん…、来てくれたんだね」
「当たり前じゃないですか…」
弱々しい勝村さんをみるのは、本当に初めてで。
私はどんな顔したらいいのか、わからない。
・
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(にゃん) | 作成日時:2016年4月25日 13時