個性把握テスト ページ4
「個性把握…テストォ!?」
もうこの人、ほんとどうかしてる。いきなりグラウンドに出されたかと思えば、「個性把握テストを行う」だああ?アンタは冷静でも、妾らは冷静じゃねェんだよ!
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
あるよ、B組出てるじゃん。この人、自由過ぎないか??自由奔放が代名詞なのか?見た目と大違いだな。
「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは、“先生側”もまた然り」
あ、雄英自体が自由なのか。なるほど、解決したわ。自由奔放とか言ってごめん。でも、あながち間違いではねェだろ。
「ソフトボール投げ、立ち幅とび、50メートル走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろう?“個性”禁止の体力テスト」
……っつーことは、今から“個性”ありの体力テストでもすんのかな。
「国は未だ、画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」
教師としてその発言はどうなんだ……いいのか?自由だから許されるのか?……本当に、許されるのか??少し心配だわ。
「爆豪、中学校の時、ソフトボール投げ何mだった」
「67m」
67ねェ…妾より、少し短いな。
「じゃあ、“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい、早よ」
先生はそう言うと、円の中に入った爆豪に向かって変わった形状のボールを軽く投げ、そして、「思いっ切りな」と爆豪に告げた。爆豪はボールを受け取ると、軽くアップをする。
「んじゃまぁ」
爆豪は腕を大きく振りかぶった。
「死ねえ!!!」
そんな独特な掛け声に合わせて、ボールが空高く飛ぶ。爆豪はボールが手から離れる際に“個性”を使ったらしく、ボールは凄まじい勢いで雲を突っ切り、完全に見えなくなった。砂埃が目に入らないように、“個性”で空気の重さを変えて、砂埃が妾に到着するのをゆっくりにし、砂埃がかからない場所まで移動して、“個性”を解除する。
…つかこれ、どうやって記録確認するんだろ。チラリと先生を見ると、無機質な音が鳴った端末の画面を見ていた。あ、もしかして、記録表示されてんのかな。
「まず、自分の「最大限」を知る」
先生はそう言いながら、自分の持っていた端末に表示された数字を妾らに見せる。705.2m……おお、凄ェな。
「それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段」
278人がお気に入り
「クロスオーバー」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希望厨 - 面白いです。ですが、誤字脱字が目立ちます (2022年10月1日 22時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - いやもう…好きですよ… (2022年9月19日 22時) (レス) @page1 id: 1187f00563 (このIDを非表示/違反報告)
? り ん ね @ 輪 廻 転 生(プロフ) - ほまちゃん .ᐟ.ᐟ 小説書いてるんだね .ᐟ.ᐟ 応援するよ~~ .ᐟ.ᐟ (2022年9月10日 19時) (レス) id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
穂 希(プロフ) - 百華夜さん» あ り が と う ご ざ い ま す .ᐟ.ᐟ 一 日 最 低 一 話 更 新 、頑 張 り ま す .ᐟ (2022年9月9日 19時) (レス) id: d3f11262a7 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜 - 面白いですね!文ストのストーリーが過去とされているので読みやすく、文章もしっかりしていますね!更新頑張ってください! (2022年9月9日 18時) (レス) @page31 id: a48955bec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ