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少し暗い空気の中､奥田さんが手料理はどうかと提案する
「ホテルのディナーも豪華だけどそこをあえて2人だけは烏間先生の好物で」
『お､いいんじゃない?』
それなら!と思ったが…
「烏間先生ハンバーガーかカップ麺しか食ってんの見た事ないぞ;」
「…なんかそれだと2人だけ不憫すぎるわ;」
『…考えれば考えるほど烏間先生の方に原因があるやうな…』
「俺もそう思えて来たぞ」
「でしょでしょ?」
遂に打つ手が無くなりいつの間にか烏間先生がディスられ始めた
そんな中でも殺せんせーは諦めず､ディナーが始めるまでに出来ることはやろうと皆に指示を出していた
『んじゃあとは任せるね〜私は外れるよ』
「え!?Aちゃんやらないの?」
『あんまりこういうのは得意じゃないし､あとは本人達次第でしょ
私海見てくるね』
えぇーと後ろから皆の声がするが構わずにひとり外に出る
ふらつきながら､足を引きずりながら砂浜をひとり歩く
『思った以上に､歩きづらいなぁ』
体力も落ちたのだろう､少し歩くだけで疲れてしまった｡肝だめしの時に座っていた岩まで何とか歩く､が…
『うわっ』
砂浜に足を取られ前へ倒れそうになる体｡ヤバいと思ったその時…ー
「あっぶね…ほんと目を離すと無茶するよね｡オレを頼ってくれてもよくね?」
声がしたのと同時に腰に腕が回され､グイッと体を後ろに引っ張られ温かい､安心する体に支えられた
『カルマ!!』
後ろを振り返り顔を見るといつもの余裕そうな顔をしているが､少し息が乱れていてた
『何でここに?皆といたんじゃないの?』
「Aがひとりで外に出ていくの見えたから急いで来てんだよ｡それに俺あーいうの興味無いし」
『そっかぁ…ね､キレイだね』
「…そうだね」
そこで話が途切れた
2人で岩に腰掛ける｡お互い海を見ていて話はなく､波の音が響く
お互い無言でもカルマとのこの空間は嫌いじゃない｡むしろ落ち着いていて好きだ
どれくらいそうしていたのか…そろそろ戻ろうかと立とうとする私の腕をカルマが掴む
「待って｡聞いて欲しい事がある」
『カルマ…?』
真剣な顔をし､真っ直ぐに私を見るカルマ
心臓が､ドクンッとひとつ大きな音を立てた
殺しの時間 〜fin〜
next→告白の時間
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ヒビヤ(プロフ) - みこさん» コメントありがとうございます!!少しづつですが頑張って更新していきます!これからも応援よろしくお願いします!! (2022年9月26日 20時) (
レス) id: e1dfed361c (このIDを非表示/違反報告)
みこ - めっちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました！！更新頑張ってください！ (2022年8月26日 3時) (レス) id: d95e95d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒビヤ | 作成日時：2022年8月7日 16時
