ボクノモノ〈納棺師〉 ページ1
side A
最近、何故かみんなが冷たい。
話しかければ、無視をされ、話しかけられたら、その日の連絡ぐらいで終わる。
今まで仲良くしていたのに、いきなりそのような態度を取られれば、精神がすり減ってしまう。
でも、そんな中いつも私に笑顔で応対して、話しかけてくれたのは、納棺師のイソップ・カールくんだった。
イソップくんはいつも私の話を聞いてくれて、私の手を取ってくれる。
イソップくんだけが頼り、私の頼りなの。
side イソップ
Aさん。僕がはじめてこの荘園にきたときに、最初に話しかけてくれた人。
僕が突っぱねても、何度も話しかけてくれて、いつしか心を許してしまっていた。
そうして話していくうちにこの人に恋心を抱くようになった。
この人は僕の運命の人。
僕を必ず愛してくれる。
そう思い、言葉につっかえながらも、彼女に気持ちを伝えるが、その恋はあっけなく散ってしまった。
どうしてどうしてどうしてどうしてどうして。
なにがおかしいかった。なにが違うかった。なにをすればいいんだ。
思考がめちゃくちゃになり、頭の中の悪魔が僕に囁く。
『無理矢理奪っちゃえばいいじゃないか』
だめだ、そんなことして傷つけたくはない。
『でも、欲しいんだろ？ 彼女を独り占めしたいだろ』
『お前はそんなことで初恋を逃すのか？ 今取らないとお前の手元にいなくなってしまうよ？』
彼女が、ほしい。ほしい。
ハジメテを。瞳を。その心を。その体を。
納棺したい。彼女に似合う綺麗な化粧を施し、いつまでもそばに置いておきたい。
彼女に頼って欲しい。僕だけを。
オチテシマッタ。
それからは簡単だった。彼女に虫がつかないよう、いつも気づかれないように傍にいて、話しかける虫を睨みつけ、彼女を守った。
そして彼女は誰からも話しかけてもらえなくなる。
そこに僕が笑顔で対応し、Aさんの傍には僕がいる、僕はいつまでもAさんの味方だ、と洗脳するようにいつもいつも呼びかける。
そして彼女は堕ちる
僕を求めてくれる。たまらない。たまらない。たまらない。
好きですよAさん。
僕はこれからもいつまでもずっとずっとずっとずっとAさんのそばにいます。
これでAさんは
ボクノモノ
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口調迷子
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カリム - ああ、もうカールくんの独占欲がたまらないです。ありがとうございます!!!!! (2019年12月6日 16時) (
レス) id: 35a1e7e527 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮(プロフ) - ぽぴらさん» ｴﾍﾍ、ありがとうごぜます！イライくんの、お話は作者自身特に気に入ってます^^ リクエストありがとうございます！遅くなるかもしれませんが、書かせていただきます！ (2019年7月3日 1時) (レス) id: c869138d76 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - うっ……好きです。。イライくんのお話の最後が、はわーってなりました、、！もしよろしければ、ジョゼフさんがちょっと意地悪なのにたじたじな夢主さんでリクお願いしたいです、！ (2019年7月2日 18時) (レス) id: 3f5b5addce (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮(プロフ) - とりケツさん» ﾊﾜﾜ、ありがとうございますm(*_ _)m (2019年4月9日 17時) (レス) id: c869138d76 (このIDを非表示/違反報告)
とりケツ - ひぇぇ、すごく好きです.......沢山の方に読んで欲しい.......！ (2019年4月9日 1時) (レス) id: 9faba28f95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌月 | 作成日時：2019年4月8日 20時
