【牛島若利】牛島若利は青春のしかたを知らない【HQ】

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「お姉ちゃんだぁーれ？」


そう言って私を取り囲む可愛らしい2人の女の子と、ウシワカに似た1人の男の子。
ウシワカはバレーボールを持って、正座をしている。


「私はAA、ウシ……、若利くんと同じクラスのお友達、よろしくね」

「Aちゃん、遊ぼー！」

「うん、何して遊ぶ？」

「プイキュアごっこ！」

「いいよ〜」


2人の女の子がそう言って、決める。
男の子は不満そうに言う。


「つまんない！」

「だって若利くんと遊ぶといっつもバレーなんだもん、やだ！」


いっつもバレーやってんだ。
だからバレーボール持って正座してんだ。
私はウシワカの奇行に思わず吹き出しそうになるのを必死にこらえる。


「おれはバレーやる！」


今にも喧嘩をはじめそう。
私は間に入ってまあまあ、とお互いをなだめる。


「じゃあプイキュアごっことバレーで別れようか、君は若利くんとバレーで私たちはプイキュアごっこ、どう？」

「そうする！」

「する！」


そう言ってはしゃぐ。
私は目を輝かせるウシワカに向かって言った。

子供相手に馬鹿みたいに本気でやることはないだろうけど。


「お盆中でバレーやっちゃダメって監督に言われてるの知ってるんだからね」

「なぜ知ってる」

「軽く、ね。怪我させないようにね？」

「ああ」


そう言ってふっと笑うウシワカ。

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