る ページ11
*牛島side
「牛島さん、びしょびしょじゃないですか!」
「ああ、約束があってな」
「さっさと出ないと鍛治くんに怒られるヨ」
既に着替え終わっていた白布と天童に迎えられながら、部室に入る。
濡れた身体をさっと拭いて、制服を着る。
Aから借りた傘とハンカチ。
どっちともピンクと黒がベースのもの。
Aは大丈夫だっただろうか。
いや、大丈夫なはずがない。
無理に追いかければよかった。
「若利くん、早く」
鍵閉めるから、そう急かす天童。
俺はバッグと傘を両手に、ハンカチをポケットにしまい、部室を出る。
傘を開いて、校門を出る。
今日は結構な雨だ。
返す時、なにか一緒に返した方がいいのか。
筆記用具だけのつもりが、傘とハンカチまで借りてしまった。
コンビニの菓子程度でいいのか?
それとももっとしっかりした菓子折の方がいいのか?
基本誰かにものを借りることの無い俺は、どうしたらいいのかと帰り道頭を支配していた。
家に帰っても、ありがたさや申し訳なさが俺の中に溜まっていく。
もう部活が終わってるやつだっている。
そんな奴らに負けないように勉強しなければいけない。
風呂に入り勉強もそこそこに、ベッドに寝そべる。
大していつもと変わらないメニューなのに、なぜこんなに疲れているんだ。
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時雨彩(プロフ) - かめ吉さん» コメントありがとうございます!主人公はバレーをしてる牛島くんを知らないので、天然の部分しか描写してません。これからよろしくお願いしますね! (2019年8月18日 7時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
かめ吉 - ウシワカただの天然な高校生だった…かわいすぎか!ありがとうございます! (2019年8月18日 7時) (レス) id: f86b3cd2bd (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - 2,5molさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しい限りです。これからよろしくお願いしますね! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
2,5mol - コメント失礼しまっす!まだ始まったばかりの小説ですが、楽しみにしてます!これから頑張ってください! (2019年8月17日 14時) (レス) id: f4e45113f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨彩 | 作成日時:2019年8月17日 0時