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story.20 ページ20

*




「Aさん」

「あ、来た」

「図書室行きましょう」

「うん」


図書室までの間、白布くんは私に今わからないところを教えてくれた。
私は覚えきれないけどとりあえず聞く。


「えっと、どこだっけ」

「ここっす」

「ここはね……」


図書館は私たちの他には人がおらず、私と白布くんの声だけが虚しく響く。


「すみません、ここわかんないっす」

「えっと……」


私は身を乗り出して白布くんのノートを、シャーペンで指しながら説明していく。
こんなのも教えられるくらいになったんだ、私。

少しだけ自分の成長を感じる。
白布くんもたまに相槌を打ちながら、私の説明に耳を傾ける。


「わかった?」


パッと顔を上げると、目の前に白布くんの顔があった。
鼻と鼻が触れてしまいそうなほど近い。


「ご、ごめん!」


パッと体を起こして、椅子に座り直した。
白布くんは真面目な顔をして言った。


「何がですか?」


白布くんは机に手を置いてぐっと身を乗り出して私に近づいた。
さっきと同じくらいに近い。

長いまつ毛がついたまぶたを降ろしたり上げたり、ゆっくりと瞬きを数回する白布くん。

私はどうしたらいいかわからなくて、ぎゅっと目を瞑った。


「そんな顔してると……」

「A?」

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時雨彩(プロフ) - 鶴まじ天使さん» コメントありがとうございます!私も久しぶりに書いたこの作品をたくさんの方に評価していただいて本当に嬉しいです。ご愛読ありがとうございました! (2019年8月15日 23時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - すっごく良かったです!牛島さんと夢主ちゃんが微笑ましかったです(o^∀^o)時雨彩さんの作品はこの作品が初めてなんですがとっても良かったです!時雨彩さんのファンになっちゃいました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2019年8月15日 23時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - みずいろさん» コメントありがとうございます!牛島くんのかっこよさは表現しづらいので頑張りました笑、ご愛読ありがとうございます! (2019年8月13日 22時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ - めっちゃいいお話で感動しました!牛島君のカッコよさが伝わってきてやばかったです笑笑これからも頑張って下さい! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 945c36f775 (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - 4696Loveさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しい限りです。ご愛読ありがとうございます! (2019年8月11日 16時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月8日 23時

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