【牛島若利】牛島若利の落とし方【HQ】

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「A〜、どうしたの〜？
？」

「体調悪いんじゃないの〜？」

「熱でもあるんじゃないの〜？」

「う・る・さ・い！！」


友人達がニヤニヤしながら迫ってくる。


「もうほんとやだ……」

「確かにあれはきつい」

「やってること少女漫画の超天然鈍感ヒロインと同じだからね」

「あの顔とあの図体であの行動はきっつい」

「ぶっ倒れなかったAを褒めるよ」


頑張ったねーっと馬鹿にしながら私を撫で回す友人達。
あの鈍感野郎、と恨む。


「もうさ、Aもやんなよ」

「え？ なにを？」

「牛島にアピール」

「なんで？」

「なんでってなんでも！」

「あの鈍感野郎を落とすんだよ！」

「でも」

「はい決定、今日の部活ミーティングだけなんでしょ？ 誘ってきてください」

「絶対迷惑だって」

「大丈夫だって」


友人達が私を押す。
そして早く行けと指示する。
私は牛島くんの机の前に立った。


「あのさ、今日の放課後、時間ある？」

「あるが……」

「えっと、えっと、私にバレー教えてくれない！？」


何を言っているんだ私は。
もっといろいろあったでしょ……
カフェとか、ショッピングとか……


「ああ、もちろんだ」


牛島くんはほんの少し微笑みながら言った。
そういえば、と続ける。


「体調は大丈夫なのか？」

「大丈夫、少し教室が暑かっただけ」

「そうか」

「私、ミーティング終わるまで図書室にいるから！」

「わかった」

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