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story.2 ページ2

*




「A、何組?」

「4組」

「また離れちゃったね、私は2組」


一貫高等部に進学した私。
結局高校生になっても、一番下のクラスを抜け出すことはできなかった。


「A、今回も一緒だねー!」

「いえーい」


自分が世間一般的に見れば馬鹿じゃないことくらいわかる。
でもこの学校にいると押し潰されて、なんの価値もない出来損ない。

入学式が終わって、それぞれの教室に入る。
HRも終わって、私は廊下を歩いていた。
友達はみんな部活。

1人でふつふつと湧く雑念を片付けながら歩く、日常茶飯事だった。
前をよく見ていなかった。

私は前を歩く人にぶつかってしまった。
それは運悪く、少しだけ嫌いな牛島若利だった。


「すまん」

「あ、こちらこそ……」


彼はすたすたと行ってしまう。
どこにぶつけたらいいかわからない怒りや悔しさが、胸いっぱいに広がった。

私は牛島若利のあとを追いかけて、言った。


「牛島若利っ……くん、少し時間ある?」

「何か用か?」

「大した用じゃない、ひとつ聞きたいことがある」


彼を引き止めて、言いたいことなんてまとまらない。
でも、多くの時間を使わせるわけにはいかない。


「なんでそんなに頑張れるの?」

「それはバレーのことか?」

「違う、バレーも勉強も。中学入学の時から成績はトップで、バレーではユースに声もかかってるんでしょ? なんでそんなに頑張れるの!?」


牛島若利は私の方にからだを向け、ゆっくり口を開いた。

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時雨彩(プロフ) - 鶴まじ天使さん» コメントありがとうございます!私も久しぶりに書いたこの作品をたくさんの方に評価していただいて本当に嬉しいです。ご愛読ありがとうございました! (2019年8月15日 23時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - すっごく良かったです!牛島さんと夢主ちゃんが微笑ましかったです(o^∀^o)時雨彩さんの作品はこの作品が初めてなんですがとっても良かったです!時雨彩さんのファンになっちゃいました!これからも頑張ってください!応援してます!! (2019年8月15日 23時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - みずいろさん» コメントありがとうございます!牛島くんのかっこよさは表現しづらいので頑張りました笑、ご愛読ありがとうございます! (2019年8月13日 22時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
みずいろ - めっちゃいいお話で感動しました!牛島君のカッコよさが伝わってきてやばかったです笑笑これからも頑張って下さい! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 945c36f775 (このIDを非表示/違反報告)
時雨彩(プロフ) - 4696Loveさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しい限りです。ご愛読ありがとうございます! (2019年8月11日 16時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月8日 23時

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