1話 ページ1
*
「ちゃんと声出してー！」
私は手を叩きながらそう叫ぶ。
チアリーダー＆ダンス部の部長である私。
返事をして、カウントを続ける後輩たち。
それを見守る3年。
今日は外部コーチが来ないからどうしても前やった振りや体幹トレーニング、筋トレや技の練習しかできない。
ガラッと体育館の扉が開く音がする。
そこに居るのは牛島若利、用があるのはチア部らしい。
「なんか用？」
「ああ、次の大会のメンバー表なんだが」
そう言ってメンバー表の紙を渡す。
そこには背番号と名前、掛け声なんかが書かれている。
牛島も背番号が1に変わっているし、覚え直さなければならない。
面倒だがチア部部長として仕方ない。
「ありがと、チア部が直々に応援してるんだから今回も勝ってね？」
「ああ」
力強く頷いてそのまま去っていく。
私はメンバー表を3年に回し、順々に確認していく。
１,２年はまだダンストレーニング。
3年は引き継ぎのための指導。
1年前までは厳しい指導を受けて泣きながら練習していたのに、もう指導する側。
寂しさを埋めるよう言った。
「左から2人目、ズレてるよ！！」
「はいっ」
これがいつも通りの日々。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨 彩(プロフ) - NONAMEさん» コメントありがとうございます。ほんと、応援が力になります！これからもよろしくお願いしますね！ (2019年11月30日 18時) (
レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
NONAME - やばい、あなたが神か。。。全作品読んでます、応援してます！！！ (2019年11月29日 21時) (レス) id: f4e45113f3 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 鈴松しおん@誤字り姫@受験fuc○さん» コメントありがとうございます！更新ペースは遅めですが、頑張ります。これからもよろしくお願いしますね！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫@受験fuc○(プロフ) - えっ、初っ端かだけど好き…更新f頑張ってください! (2019年11月29日 18時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
