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「ここだけの話、俺、Aさんが好きなんで」

「急に何よ」

「手繋いだら、我慢できないんです」


太一が耳まで赤くなった顔を隠すようにそっぽ向いて言う。
好き、なんてよく言われるけど。

なんでこんな感覚になるの。
私の顔までつられて熱くなっていく。


「太一のバカ」

「流されません?」

「……いいわよ」


太一になら流されてもいい。
そう思ってしまった。
私は背伸びをして、太一にキスをした。

太一はびっくりしたように、硬直してみるみるうちに赤くなっていく。
私はそんな太一を置いて歩いていく。


「ばかはどっちですか!」


そう言って私の横に駆け寄ってくる太一。
優しく指を絡めあい、月が照らす夜道を2人で歩いた。




fin

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時雨 彩(プロフ) - 海石榴《ツバキ》さん» コメントありがとうございます!見てくださる方がいると書き手として自信になります。御愛読ありがとうございます! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
海石榴《ツバキ》(プロフ) - 今、時雨彩様の作品を見て回ってるんですが、どれも素敵な作品ですね。その文才がうらやましいです。 (2019年12月21日 0時) (レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年11月19日 21時

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