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*川西side
「あ、Aさん」
前とは打って変わって凛とした花の如く、強く美しくあるAさん。
前から綺麗ではあったが、より一層。
不機嫌そうな仏頂面ではなく、涼しくて自分に自信を持った顔。
「Aさん変わったよな」
「ほんと、高嶺の花って感じ」
そんなことを言う友人を横目に、ほんの少しの優越感を感じる。
俺はAさんの元へ向かう。
「Aさん、今日俺と帰りましょー」
「おい川西！」
「……太一のくせに」
彼女はふっと笑って言った。
髪から優しい香りが漂う。
「いいわよ」
「お前、Aさんと知り合いかよっ」
ガクガクと俺を襲う友人。
Aさんは苦笑いをして立ち去る。
部活終わりの夕方。
もう誰もいない自習室で勉強するAさんに声をかける。
俺の方を見て、遅いと言う彼女が可愛らしい。
「なに、太一、今さら緊張してるの」
「まあ、美人な先輩が横にいれば緊張もします」
「ふーん」
細く白い腕から伸びる小さな手。
歩いていると不意に俺の手とAさんの手がぶつかる。
過剰に反応したのは俺だけで、Aさんはニヤッと笑って言った。
「繋ぎたい？」
「繋ぎたい気持ちは山々ですけど」
「そう言う正直なとこ好きよ」
「それはどうも」
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時雨 彩(プロフ) - 海石榴《ツバキ》さん» コメントありがとうございます！見てくださる方がいると書き手として自信になります。御愛読ありがとうございます！ (2019年12月21日 0時) (
レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
海石榴《ツバキ》(プロフ) - 今、時雨彩様の作品を見て回ってるんですが、どれも素敵な作品ですね。その文才がうらやましいです。 (2019年12月21日 0時) (レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)
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