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*天童side




あっぶねー……
なにが、俺を見てだよ。
気持ち悪い。

Aさんが窓の外の若利くんを見るから、つい口走ってしまった。
なにがそんなに嫌なのか、自分でもわからない。

ふとカウンターの後ろの、本が入ったダンボールが目に入る。
大きいし、結構の量の本が入ってる。


「……あれ、運ぶの?」

「うん、後で牛島くんに運んでもらおうと思ってま……」

「俺が運ぶ」


Aさんの言葉を遮って、食い気味にそういう俺。
なんでこういう時頼るのは若利くんなの?

俺、同じ図書委員ダヨ?
隣のクラスダヨ?
若利くんは一貫クラスなんだし。


「そっか、天童くん図書委員ですしね」

「うん、今度は俺に言ってネ」


俺らしくない。
面倒ごとはない方がいいのに。


「天童くん、意外と力持ちですね」

「まあネ」

「図書準備室に運んでください」

「りょーかい、Aさんは帰る準備してて」


揺れる髪を後ろに、俺は重いダンボールを抱えて準備室に入る。
こんな重いもん女子に任せんなヨ。


「A、来たぞ」


俺は急ぎ足で向かうと、若利くんの声する。
反射的に隠れ、様子を伺う。

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時雨 彩(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます!無事完結出来たのも応援してくださった皆様のおかげです。応援ありがとうございました! (2019年9月26日 21時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!楽しく読ませてもらいました。 (2019年9月26日 21時) (レス) id: f2a649a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - エアコンさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて言っていただいて嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月21日 17時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
エアコン(プロフ) - 面白い!素敵な小説ですね〜! (2019年9月21日 17時) (レス) id: 1a75dc9844 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - ぬーすけさん» コメントありがとうございます!今まで書いていた天童くんの小説とは違い、純粋でなんの駆け引きもない小説が書きたかったんです。これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月21日 17時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月16日 22時

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