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*天童side
「Aは実家？」
「あ、はい」
「じゃあ、俺が送ってくよ」
Aちゃんが赤葦を見る目には確かに熱が含まれている。
俺がAちゃんを見るように。
送っていく、という言葉にAちゃんが揺らぐのがわかる。
「いーよ、俺が送ってくから」
俺を選んで、そう思いながらAちゃんの肩を抱く力を強める。
赤葦を鋭く睨みつける。
「私、赤葦先輩と帰るから大丈夫ですよ」
「あ、そう」
俺はパッとAちゃんから手を離す。
赤葦が少し申し訳なさそうに俺を見る。
嫌味かっての。
「じゃ、また明日ネ！」
「お疲れ様でした」
俺は、遠くなるAちゃんと赤葦の背中をじっと見る。
たまに顔を合わせて笑う様子や、Aちゃんが赤葦に触れる様子も。
「かっこわりィ」
俺はそう呟いて来た道を戻る。
会社帰りの人や、カップル、学生。
俺の横を通り過ぎる人は俺のことなんかなにも気にしてない。
Aちゃんにくらい気にされたっていいじゃんか、そう思って口を尖らせる。
鍵を開け、店から２階へ行き、部屋に入る。
ふと郷愁に駆られる。
宮城ならAちゃんの知り合いは東京より少ないはず。
そしたら、俺だけを見てくれるんじゃないかって、そんな馬鹿な考え。
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時雨 彩(プロフ) - るさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。短編集みたいにして牛島夫婦のことも書きましょうかね……、これからもよろしくお願いしますね！ (2019年9月12日 6時) (
レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 椎菜さん» コメントありがとうございます！学校が始まり、更新ペースは少し落ちると思いますが、頑張ります。今後も応援お願いしますね！ (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
る(プロフ) - 可愛いー！！！！！！あわよくば牛島夫婦の今後がみたいですね…………… (2019年9月12日 2時) (レス) id: 8ef33eb295 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - もうめっちゃ好きですありがとうございます。ほんとに。頑張って更新してください！この小説かなり生きる糧になってます。大好きです (2019年9月11日 22時) (レス) id: a30053aa78 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - みじんこさん» コメントありがとうございます！そんなに言っていただけると嬉しい限りです。これからもよろしくお願いしますね！ (2019年9月9日 7時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
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