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*天童side




「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」


Aちゃんがそうにこやかに言う。
俺はカラメルソースをプリンにかけ、注文した客の元へ運ぶ。

男性客2人が、手を振ってAちゃんを呼びつける。


「はい、ご注文はお決まりでしょうか?」

「ねえ、お姉さん何歳?」

「19、です」

「名前は? 名前は?」


そう言って、客のひとりがAちゃんの腰を抱く。
Aちゃんはなんの躊躇いもなく名乗ってしまう。


「Aちゃんさ、バイトいつ終わんの? 待つから一緒にあそぼーよ、奢るからサ」

「いえ、遅くなるので」

「大丈夫、大丈夫」


俺の足は、自然とAちゃんの方へ向かって歩いていた。


「Aちゃん、仕事」

「はい、失礼します」


そう言ってAちゃんは男の腕をすり抜け、俺の後ろを通ってレジの所へ立つ。
俺はその男を睨みつけて言う。


「従業員を口説かれますと、業務執行妨害で警察に通報しますので、充分ご注意を」


舌打ちをして、1番安いメニューをそれぞれひとつ頼む男たち。
居心地、すげー悪いだろうネ。

俺は笑ってその注文されたものを客の前に出す。
なによりもAちゃんが口説かれてるのが気に食わなかった。

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時雨 彩(プロフ) - るさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。短編集みたいにして牛島夫婦のことも書きましょうかね……、これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - 椎菜さん» コメントありがとうございます!学校が始まり、更新ペースは少し落ちると思いますが、頑張ります。今後も応援お願いしますね! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 可愛いー!!!!!!あわよくば牛島夫婦の今後がみたいですね…………… (2019年9月12日 2時) (レス) id: 8ef33eb295 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - もうめっちゃ好きですありがとうございます。ほんとに。頑張って更新してください!この小説かなり生きる糧になってます。大好きです (2019年9月11日 22時) (レス) id: a30053aa78 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 彩(プロフ) - みじんこさん» コメントありがとうございます!そんなに言っていただけると嬉しい限りです。これからもよろしくお願いしますね! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 8a1a36a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月8日 19時

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