文豪たちの観察日記 十一冊目【文スト】

恋人の葬式で泣かなかった夢主が雨の中墓前で一人で泣いていた日。*ただの本好き様リク* ページ44

恋人はプロポーズの翌日、病状が悪化し死亡しました。文豪は夢主にずっと片想いしています。
恋人は25歳で、幼馴染みでした。夢主は22歳です。



中島敦
「貴女は強いから、人前で泣かないんですよね。冷たいからじゃないのに…！」
お葬式で恋人が亡くなったのに血も涙も無い恋人だと言われた貴女。泣けないんです。
大好きな人がまだこの世にいると信じていたのです。火葬で現実を見るまで。



太宰治
「君が彼をどれだけ愛しているか分かるよ。其れはもう辛いほどにね。」
私にもっと好きって言って欲しかった。もっと抱き締めて欲しかった。と泣き叫ぶと、
私じゃ駄目なのかい?と消えそうな声で言います。勇気があります。



江戸川乱歩
「僕、君のことが好きだよ。今はこの世界で一番君を幸せに出来るのは、僕だよ…。」
貴女が乱歩さんは優しいから嘘なんてつくんですね。と少し笑うと嘘じゃない！と、
傘を離して抱きついてきます。貴女が彼に抱き締め返して泣くと彼も辛そうです。



芥川龍之介
「僕は正直な故、貴女の事を死ぬまで愛し続けます。今はもういない彼のように。」
貴女が泣き止んで彼に彼より愛せる人なんてもういない。と死んだ目で言うと、
そう言われると思いました。と俯いてしまいます。貴女に傘を渡し去ります。



中原中也
「俺はプロポーズされた話を聞いて正直狂いそうになった。でも、俺は…。」
其れでも貴女と彼に幸せになって欲しかった。と彼も泣きながら言います。
貴女が彼にでももうどこにもいないから。会いたいと言ってもね。と言うと黙ります。



ドストエフスキー
「彼に執着する気持ちはお察しします。でも、いつまでもそのままではいられませんよ?」
貴女が彼に会いたくても会えない私の気持ちが貴方なんかに分からないですよ。と
言ってその場を去ると、彼は彼女に此処まで愛された貴方が羨ましい。と墓前で言います。



条野採菊
「貴女に好意を寄せる人が彼だけだと思っているんですか?…勘違いしないで下さい。」
貴女に傘を渡し、抱き締めて私だってずっと辛かったんですよ…?と言われます。
彼の気持ちに向き合うことが今の貴女には最善だと思います。

政略結婚した小柄で年上の敵組織の夢主が文豪の部屋で寝ていた日。→←文豪と喧嘩した夢主が家出して意地を張っていたけど何日経っても夢主が家に帰ってこなかった日。*秋霖時雨様リク*

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