ネコ ページ7
六道くんが、私と話す時猫を被っているのは知ってる。
そりゃあ誰だって最初のあの時と今の違いを見たら誰だって猫かぶってるって気づくさ。
でも言いたいのはそういうことじゃない。そんな些細なこと……では無いかもしれないけど、そんなことどうでもいい。
問題は、猫かぶった六道くんが可愛すぎるということ。
「ということで六道くん、猫かぶるのやめて欲しいんだけど」
「唐突ですね。何がということなのか全く話が読めません。」
「どーもこうもないよ。今すぐ其の猫かぶり辞めて。私が砂はいて死んじゃう」
「そんなことで人間死にませんよ」
「わかんないでしょ？！六道くんの可愛さは異常なの！理解して！！？！」
「なんなんですか貴女」
少し取り乱してしまったけど、これは事実。れっきとした事実なの。
最近猫六道くんの可愛さと有能さのせいで私の神経が麻痺してきてるの。
「というわけで、やめて」
「だから、何がというわけなんですか」
「おこ？おこですか？六道くん。可愛いよ()」
「貴方ねぇ………はぁ」
「ていうかさ、なんで六道くん猫かぶってるの。最初乗り込んできた時は猫かぶってなかったでしょう」
「…さぁ、何故でしょうね。……長いものには巻かれろ、というやつですかね」
「はぁーん。私別に長くないどね」
「比喩ですよ」
「知ってる」
六道くんに猫かぶって欲しくないのは、可愛すぎるから、って言うのも確かにある。それは7割近くを占めてる。
でも、ホントの理由は壁があるみたいで嫌だから。
私は六道くん達のことを、何も知らない。彼らがなんで世界征服なんか企んでるのも、何故恨みに満ちた目を、時々しているのかも。何も知らない。
それでも彼らが私の学校の生徒であることは変わらない。だから、
「だから、」
「？」
「だから、何かあったら私に言いなよ。」
「え、……」
「他人とか猫とか１回置いてさ、私に言いなよ。君らが何かを恐れているのなら、私はその恐れを取り除く。君らが助けを求めれば、私は助ける」
「それは、」
「時間はかかるし、私は君たちのことを何も知らない。でもね、頼る時は頼ってよ。…なんてったって、最強の生徒会長様なんだから」
「…そう、ですね。善処します」
「それは直さないって意味なんですけど？」
「クフフ…貴方は不思議な人ですね…」
ふっと微笑む六道くん。いつもとは違ったふんわりとした笑みに、私はまた、六道くんの沼から抜け出せないのであった。
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きほん(プロフ) - 黒雪さん» あ、ありがとうございますぅぅぅ!!!!m(__)mほんとにほんとに嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます!! (2019年4月21日 1時) (
レス) id: d19256ebb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - ちょ…黒曜組が可愛すぎる 小説めちゃくちゃ面白いです 更新待ってます!! (2019年4月16日 19時) (レス) id: 64abb0ccf3 (このIDを非表示/違反報告)
きほん(プロフ) - teさん» ほんとだ……！すみません。ありがとうございました！ (2019年3月27日 1時) (レス) id: 81f34d1d25 (このIDを非表示/違反報告)
te(プロフ) - 四話の真ん中辺り何ですが、「世界制服」ではなく、「世界征服」だと思います･････ (2019年3月26日 16時) (レス) id: 843265a236 (このIDを非表示/違反報告)
きほん(プロフ) - シロさん» そう言っていただけるととても嬉しいです！今後ともよろしくお願いします。 (2019年2月26日 23時) (レス) id: 81f34d1d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きほん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/np/7yhnvgkmgh/
作成日時：2017年12月17日 13時
