ミリョク ページ6
「ねぇ柿本くん」
「…なんですか」
「六道くんっていつからあんなに可愛くなったの」
「さぁ」
「今何言ってんだコイツって思ったでしょう？！違うのよ！事実なのよ？！分かる？今まで私はずっっっっっっっっっと1人で生徒会の仕事をしてきたの。もちろん書記の貴方や…まぁその城島くんにも感謝してる。でもね、副会長の仕事って偉大なの！生徒総会を開いても私が仕切らなくていいし、予算計算だって気づいたら終わってる。不良共だって諌めてくれる。こんな優良物件そうそうない、でしょ？」
「……そうですね」
柿本くんに呆れたような冷めたような目で見られる。
別に気にしないし。私は私の思ったことを述べただけだしね。
ちょっと長い話になってしまったけど全部事実である。私がこの間部費の書類を片そうとしたら六道くんが
「あ、もう出来てます」
だって！！！一瞬神様かと思って1分ぐらい停止してしまったし。
それにうちは不良校として有名であるとおり、不良の溜まり場だから、修繕費にももちろん大きなお金がかかるわけ。だから部費は最低限しか出したくない。その私の意図を六道くんは汲み取ってくれた…！あの瞬間は本当に感激した。
そしてさらに。
今まで自分で作って自分で進めていた生徒総会も、気づいたら
「白雪さん、これ次の生徒総会の資料です。自分が進めましょうか？」
だって。一瞬天使かと思っちゃったよ。
学校を掌握するっていう意図があるのかもしれないけど、感激したのは事実。仕事が減ったのも事実だから、彼には本当に感謝しかない。
「…会長」
「なに？」
「なんでその話から骸様が可愛いって話に飛ぶんですか」
「そう、それだよ。可愛いんだよ」
「…」
「実はこの間ね」
________
____
「六道くん、次の会議の資料なんだけど」
「あ、すみません。僕作ってしまったんですけど」
「え、作ったの」
「はい。不都合がありますか？」
「ない、けど」
「なら良かった」
「って言ってニコッって微笑んだんだよ。あの笑顔にやられてね。…あれは幻覚だったの？六道くんお得意の幻覚だったの？可愛かったなぁ……」
「そうですか」
「自分から聞いたクセに興味なさげな態度とりやがって。やめやめ、この話はやーめー！ほら、早く仕事しな」
「……」
柿本くんに睨まれたけど、まぁ知らないふり。理由は大方予想できるしね。
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きほん(プロフ) - 黒雪さん» あ、ありがとうございますぅぅぅ!!!!m(__)mほんとにほんとに嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます!! (2019年4月21日 1時) (
レス) id: d19256ebb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - ちょ…黒曜組が可愛すぎる 小説めちゃくちゃ面白いです 更新待ってます!! (2019年4月16日 19時) (レス) id: 64abb0ccf3 (このIDを非表示/違反報告)
きほん(プロフ) - teさん» ほんとだ……！すみません。ありがとうございました！ (2019年3月27日 1時) (レス) id: 81f34d1d25 (このIDを非表示/違反報告)
te(プロフ) - 四話の真ん中辺り何ですが、「世界制服」ではなく、「世界征服」だと思います･････ (2019年3月26日 16時) (レス) id: 843265a236 (このIDを非表示/違反報告)
きほん(プロフ) - シロさん» そう言っていただけるととても嬉しいです！今後ともよろしくお願いします。 (2019年2月26日 23時) (レス) id: 81f34d1d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きほん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/np/7yhnvgkmgh/
作成日時：2017年12月17日 13時
