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宇宙の彼方から * Yuta.N ページ16

朝8時14分の電車。







仕事場へ向かうため、




その電車に毎日乗っている。









なんとなく、




いつも彼と同じ電車だなって。









.









うっかりしてた。







人生初の三度寝。









時間がないので、




てきとーにひとつに髪をまとめると、




荒くドアを開け走っていった。









あと2分…!







駅に着いて、



階段を猛スピードで駆け上がる。









と、上を見れば




同じく猛スピードで駆け上がっていく男の人。









あの人だ。









裕太「あ…!」







上から降ってきた大きなクッション。







見事にわたしの顔にヒット。









バインッ









勢いよく降ってきた大きなクッションで




わたしは後ろに倒れこもうとした。







その時、








わたしの手首を彼に力強く捕まれた。








その後二人で階段の下へ落下。








バターーンッッ









「いったぁ…っ」







もう何が起きたのかさっぱり分からない。







裕太「…ってぇ、あ。」









彼は勢いよく起き上がると、




下から顔を覗く。





まだ私の手首は彼の手に掴まれたままだった。








裕太「だ、大丈夫っすか!?」









“発車します。”








「「あ、」」








電車発車しちゃった。








裕太「…ほんっとスミマセン〜〜〜っ…」






と言って、



正座をしながら下を向いて頭をかかえる彼。








「あの、わたしはぜんぜん大丈夫ですよ!!それよりもクッション!!」





裕太「…あ!!そやった!!!」







私は大きいクッションを広い、




パンパンと軽く叩いてあげた。








…なぜ宇宙人クッション。









裕太「俺がうっかりしてしもうたせいで、ほんとすみません…あの、ケガとかないですか」





「もう気にしないでください!私こう見えて結構丈夫なんで」






裕太「…ほんとすみません、」






深く頭を下げた彼に、




大きい宇宙人クッションを渡す。








「宇宙人お好きなんですか…?」






彼と目が合った。






「いや…好きっていうか、俺なんで」





「俺…?」





「俺、宇宙人に似てません?」









まあ、言われてみれば…







裕太「宇宙人に似とるてよう言われるんスよ」







照れくさそうに笑う。








「似てますね。笑」





裕太「自分でも思います、笑」









彼はクシャッとしわをつくって笑った。

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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:YUME | 作成日時:2018年4月5日 14時

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