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初めて出会った日から

阿部ちゃんはカッコよくて

優しかった。

だから、すぐに仲良くなりたかった。

まさか、グループも一緒でシンメにまでなれるとは
思ってもなかったけど。

阿部ちゃんはしっかり者で
頭もいいし
人当たりもいい

だからこそ
いろいろ考えちゃうだろうし
悩んじゃうんだろうから

俺はずっと阿部ちゃんの味方で居ようと
思ってた。
だってシンメだし…

でもね、
本当はシンメなんて関係なかった。

俺にとって阿部ちゃんは
守りたいと思う位大切な人だった

だって、
照にはフッカがいて

翔太には涼太が居て

もちろん俺には阿部ちゃんが居る

でも、その阿部ちゃんが居ない今

俺がしっかりして2人分頑張らないと
5人になった途端に質が落ちたってなると
俺達より阿部ちゃんが責任感じちゃうから

だから、これからの活動の為に
前向きに進学した阿部ちゃんを
悲しませない様に必死に頑張った。

それなりに後輩達も多くなってきて
自分達が後輩達を指導する事も多くなってきた。
もちろん、自分がちゃんと出来ないと
話にならないし、指導も出来ない。

後輩達に指導する曲と

自分達がメインでやる曲と

先輩のバックで踊る曲。

レッスン室貸してもらえるかな?
駆け足で階段を上ってレッスン室の前まで来たのに

そこで一歩も先に進めなくなってしまった。

「佐久間くんってさ、まじうざいよね!」

「そそ!怒ってばっかりで怖いしさ!」

「阿部くんは優しいのにね!」

あれ?
こんな事言われるの慣れてた筈だった。

正直怖がられてるのも知ってたし

裏で陰口言われてるのも知ってた。

だけど、

あれ?今日はおかしいなぁ…


ポタポタと落ちてくる水滴が止まらない。

結局、気づいたらバッグを持って電車に乗ってた。

しかも、家とは反対行き。

何度も何度も降りようと思って
でも、気づいた時には
無意識に君の所に向かってた。

ちょっとだけ。

ちょっと様子を見て、

後は帰るだけ!!

校門の前の隅っこの方で
阿部ちゃんを待つ。

「ちょっと、君。」

ふと声をかけられて顔を上げると
学校の先生なのかシャツを着た男の人が
怪訝そうな顔をして立っていた。

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ゆう(プロフ) - こちらこそ丁寧にコメントを返してくださりありがとうございました!私もお話しできてとても楽しかったです。番外編や他のお話も応援してます! (2020年8月20日 22時) (レス) id: 5ef125b1f9 (このIDを非表示/違反報告)
Winter(プロフ) - ゆうさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました。あんまり、近くに話が合う人が居なかったので楽しかったです! (2020年8月20日 22時) (レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます。 そうなんですよ。目黒くんはさっくんよりも直球ですよね!!こじラウは影から見守ってそうです! (2020年8月20日 22時) (レス) id: 5ef125b1f9 (このIDを非表示/違反報告)
Winter(プロフ) - ゆうさん» 目黒くんはなんでも思った事は正直に言ってくれる気がしたので登場してもらいました。他の2人は気を使ってなかなか言い出さないと思ったので… (2020年8月20日 15時) (レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - そうなんですよー!阿部ちゃんは顔で語ってる感じです! 3人もあべさくの距離感に関しては思うこともあったと思いました。目黒くんが質問するあたりとてもリアルでした。 (2020年8月19日 21時) (レス) id: 5ef125b1f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:winter | 作成日時:2020年8月16日 10時

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