一難去ってもすぐにまた一難 ページ47
私はその日、憂鬱な気持ちで秀明から帰った。
あ、male関係じゃ無いよ。
maleは警察に捕まって、他の基地などもわかったらしい。
それでmaleは解散。
警察も月夜に眠る双子の事は信じてないしね。
それに、黒羽快斗=怪盗キッドってことは、皆知らなかったらしい。
だから私達にはさほど影響はなかったんだ。
それでmaleの事は一件落着。
でも私の憂鬱の原因は上杉君。
始まりは2週間前、maleから脱出してから1ヶ月の事。
秀明で男子が話してるのを聞いたんだ。
『上杉、上田絵羽と付き合ってるらしいぜ』
『上田絵羽?誰だっけ』
『馬鹿!新しいチューターだよ、超美人の』
その会話を聞いて私は胸がズキンと痛んだ。
しかも、その会話をしていたのは開成に通ってる男子だから、確実だと思う。
けど上杉君が選んだ人で、それで幸せならそれで良いって思うことにしたんだ。
完全に割りきれる訳じゃないけど・・・
でも今日、
『は!?上田絵羽って死んだのかよ』
『大椿に殺されたんだってよ、少し前に』
『マジかよ!そう言えば上杉って最近休んでるよな』
って話してる内容が聞こえたんだ。
それを聞いて私は上杉君が心配になった。
だって好きな人が殺されたら、とても悲しいもの。
けど私が出来ることはないし・・・
それで憂鬱な気持ちだったんだ。
けどこの後、あんな事になるなんて知らなかったんだ、本当に。
私が家に変える頃には、もう辺りが真っ暗だった。
だから、物とかも街灯の下に無いと見にくいんだ。
それで私は近くに行くまで気がつかなかった。
上杉君が、私の家の前に来ているのを。
私がその光景を見て、暫く固まっていると、上杉君がやがてこちらに気がついて、近づいてきたんだ。
それでも私は驚きすぎて、動くことが出来なかった。
どうして居るのっ!?
学校も休んでいるはずなのに・・・
そしてやがて上杉君が口を開いた。
「わり、もう俺に会いたくなかったよな」
そう言った上杉君の表情は、どことなく暗い。
やっぱり、その絵羽さんの事が辛いのかな。
「俺、立花に言いたいことあんだけど。時間大丈夫か?」
それで私は恐る恐る頷いた。
今日は秀明の先生が、急に具合が悪くなって1時間早く終わったんだ。
それなのに家の前に上杉君が居るって・・・
どれくらい、待っていたんだろ・・・
それで上杉君が、顎で方向を指した。
「向こうの公園行こうぜ」
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彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時