検索窓
今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:55,415 hit

ダイヤより硬い、KZの絆 ページ26

私達は、砂浜をパタパタと走り抜け、みんながいるであろう、海の家まで来た。

皆がそこにいると思ったのは、皆がメールを送ってくれたから。


かなり心配してくれていたらしく、メールには”大丈夫?”の文字で溢れていた。

あと、移動するたびに、しっかりと場所を教えてくれたんだ。


それで、最後に届いたメールに書いていたのが、海の家だった。



そして、私達は店の中に入ったんだ。




中は割りと広くて、お洒落。

白を中心としていて、所々に貝殻のリースがおいてある。

海の家って言うより、どちらかと言えば海のカフェって言われたほうがしっかりくる。


そんな中で、KZメンバーは本当に隅の隅に居た。


周りが笑顔で溢れている中、皆はあんまり楽しそうな表情じゃなかった。

どことなく、オーラが暗い感じ。



そんな肩にのしかかるような、重たい空気を纏うみんなに近づくのは、かなり勇気がいた。

けど、上杉君と顔を見合せ、意を決してから皆のもとへ向かったんだ。




すると・・・


「あ!アーヤ達が来た!!」


一番最初に反応したのは、小塚君だった。



すると、他の皆も効果音がつくような勢いでこちらを向いた。

最初は暗かった瞳にです光が灯る。

それを見て思ったんだ。



ああ、私、本当に心配かけていたんだなぁ・・・



なんだか申し訳ない気持ちになって、すぐに謝ろうとした。

でも・・・



「ごめ・・・」

「おい、上杉!その腕、どうした!?誰にやられた!?」



って若武に言葉を塞がれて言えなかった。

すると次は、質問の嵐。



「何でこんなに長い時間居なかったの?」

「て言うかずっと、どこに行ってたんだよ」

「連絡もとれなかったしさ」


うわぁ・・・

何か、不満が爆発してる・・・


上杉君は上杉君で、対応に困っている。

それで、私はとりあえず若武の質問に答えようとした。



「ごめん、上杉君のその腕、私のせいなんだ」

「「「「「は?」」」」」


ここで、皆の声がびっくりする位揃っていたから、ちょっと笑いそうになった。

けれど、そんな雰囲気でもなく皆は一瞬にして固まったのだった。



「え、アーヤがやったって・・・何を?」

「どういう事なんでしょ」

「説明してよ」

「そもそも何があったんだよ」

「今まで何してたんだ?」


うわぁ・・・またもや質問攻め・・・

隣で、上杉君が大きなため息をついた。


「お前・・・誤解を招くような発言するなよ」


え、私なにかしたっけ・・・

有言実行には勇気が必要→←海に来る意味



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。