変装も潜入も ページ15
じゃあ、月夜に眠る双子伝説って・・・
私の中である考えが浮かんだとき、ガラっとドアの開く音がした。
そして、中から制服を来た男性が出てきた。
どうやら、定期的にくる見回りらしい。
すると突然、その人が私の名前を呼んだんだ。
「立花彩！呼び出しだ！来い！」
そう言われて、私は渋々立ち上がった。
おとなしくその人のところに行くと、その人は、私をドアの奥へ連れていった。
すると、その人が突然首もとに手を当て、ビリッと音をたてたんだ。
え、何！？
私は動揺したけど、すぐに声をあげた。
「・・・あ！
お兄ちゃん！！」
「わりぃ、遅くなった」
私はううん、と首を横にふった。
むしろ、早くて驚いたくらいだもん。
あの暗号、簡単だったかなぁ。
「これから、中にいる人たちも一緒に脱出させる」
お兄ちゃんはそう言いながら、自分の来ていた制服に手をかけた。
「この・・・
キッド様がな・・・！！」
え、キッドの格好で！？
驚いて固まっている私を放って、お兄ちゃんはドアに手をかけた。
瞬間、煙をまいて純白の衣装をまとったキッドが忽然と消えてしまった。
下を見ればお兄ちゃんの文字で、”中に入ってろ”と書いてあった。
はぁ・・・
私にまでマジック染みたことやらなくていいのに。
半ば呆れた気持ちと、これからお兄ちゃんがやることにワクワクしながらドアを開いた。
ﾎﾟﾝｯ!
「Ladies…and…Gentleman♥️
紳士、淑女の皆様、今宵、私が皆様を満月のもとへお連れいたしましょう…」
私が中に入ってから数分後、再び煙幕と共に姿を表したキッド。
しかも、何故か高い位置にある梯子の上に乗っかっている。
辺りには、ざわめきと悲鳴にも近い歓声に包まれた。
「え、まじでキッド！？」
「ヤバい、かっこいい」
「て言うか、何でここにいんの？」
「もしかして、出してくれんの！？」
皆、キッドがいる興奮と、出れるかも、という希望に満ちていて、顔がキラキラしている。
なんか、ものすごく目立ってるよ、お兄ちゃん・・・
これ、大丈夫・・・？
「それでは皆様、ショータイムのお時間です…
three
two
one」
ﾄﾞﾝｯ!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩快(プロフ) - 続編出しました！ ぜひ見てください！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます！ 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか？楽しみすぎますッ！！ (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと！ がんばるー！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお！覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる！！(=ﾟωﾟ=)がんばれー！！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩快 | 作成日時：2019年10月9日 7時
