いろはにほへと ページ14
快斗side
その時、ある親子の声が聞こえてきた。
「ねえ、ママ。今日あー君ね、”いろはにほへと”って覚えたんだよ!」
「ほんと?すごいわね!」
いろはにほへと・・・?
まさか、これって・・・!!
俺がひらめいたとき、さっきぶつかった小さなものから声がした。
「これは・・・シーザー暗号!」
って、おい、この声は・・・
「名探偵っ!?」
「その呼び方は・・・キッド!」
そこではっとした。
やべっ!
慌てて回れ右をしようとしても、名探偵がそれを阻む。
「待て、キッド!このメール、彩さんだろ?」
それで、思わず足を止めた。
「まず、差出人は彩さんだ。お前と彩さんの関係はわからないが、そこはいい。
この送られてきたメールは、シーザー暗号で、もとになっているのは、”いろはにほへと”だ。
そして、それらの数を、7つずらすと・・・
『米花町 月野工場』になるってわけだ!」
名探偵は、自信満々の顔で推理を披露した。
こいつ、めんどくせぇ・・・
__________
彩side
私は、スタンガンで気絶してしまった。
その後、ついた場所がお兄ちゃんに送った通りの場所、月野工場に着いた。
この月野工場は、表向きは普通に石鹸なんかを作ってる真面目な会社。
でも、敷地がすごく広いんだ。
今までは特に何も思わなかったけど、今回のことでわかったんだ。
ここ、誘拐して来た人たちを入れる場所がある。
実際に石鹸を作ってる場所はほんの一部。
それ以外の場所は、私と同じくらいの子達がびっしり。
しかも、同じ顔もたくさんいる。
すると、ある子達が話している声が聞こえてきた。
「私達、いつになったら帰れるんだろう・・・」
「まさか、誕生日の日にさらわれるなんて・・・」
すると、辺りがざわついた。
「え、そっちも?俺らも誕生日の日にさらわれた」
「うちらは、誕生日の次の日だよ」
「て言うか、みんな誕生日いつ?」
すると、なん人かの声が重なった。
『6月21日だよ』
・・・って、え?
「う、うちらも6月21日!」
「私達もだよ!」
「みんな双子で、誕生日も一緒で、年齢も一緒って・・・こんな偶然ある?」
え・・・?
「みんな、双子なの?」
すると辺りにいた人たちが一斉に頷いた。
じゃあ、”月夜に眠る双子伝説”って・・・
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彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時