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HEROと決意 ページ24

ドンッ!


この音で、私はふっと意識が戻った

まだ怠い気もしたけれど、音の正体を見たい、という好奇心に負けて、ついつい目を開けてしまった



すると、目を開いた先には…



「きゃっ!」



目の前には・・・さっきの男の人の片方が倒れていた

しかも、手を少し伸ばせば届くくらい至近距離っ!




さっきの事もあって、恐怖から思わず飛び起きたんだ。

けど、さらに足元にはもう1人の男の人っ!

しかもバッチリ気絶していた



ショックから、私の方も、もう一度気絶してしまいそうな気分になった

でも、そこで視界に入ったんだ



「上杉君…」


思わず呟いた声に、上杉君は反応した

それまでは肩で息をしていて、かなり疲れた様子だったけど、すぐに飛んできてくれたんだ



「立花、大丈夫か!?」


慌てた様子で私のもとへ来て、私の頬に触れた

少しきょとんとしてしまったけれど、頬に触れた手が繊細そうで、冷たくて、その感覚に顔に熱が集まったんだ


それで、慌てて上杉君も手を離した


「・・・悪い」


それで私はううん、と首を振った

別に上杉君、悪いことしてないし・・・ね



多分、気絶していたのは数分だったと思うけど、私には何時間にも感じたんだ

けど、やっぱり実際はそんなに長くないから、特に何もないと思う



でも上杉君は、かなり心配してくれたらしく、色々な所を診察していた

やっぱり、医者の息子だからそういうのは凄くしっかりしていた


頭を打ってないかとか、傷はないかとか、意識ははっきりしているか、とかね


細かく調べ終わって、何もないこともわかったので、上杉君はホッと一息をついた

それで私に手を差し出して、立たせてくれた



かなり優しかったから、私のことを心配していた事がわかって、胸が痛かった

上杉君の優しさが、ね



それでさらに、上杉君は自分のパーカーを脱ぎ始めた

あ、皆自分の好きな色のパーカー着ているんだ

上杉君はプルシアンブルーのパーカー


まあ私は着てこなかったけどね


すると、私にそのパーカーを着せたんだ


「目立つから、着とけ」



けど、そこで私は目を見開いた

だって、上杉君左の二の腕にざっくりと切られた切り傷っ!


かなり深そうで、さらによく見てみると私に着せたパーカーも切れていた

そこで私はわかった

さっきの人達に、切られたんだってこと


「腕、大丈夫?」


上杉君は大丈夫って言ったけどかなり痛そう


やっぱり私、上杉君に迷惑かけてる…

だったら…!

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彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時

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