Maybe sweet 【dtnb】

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nb「昔の俺は、デブでブスでトロくて、運動も勉強もできないイケてないやつ


ははっ、大分生まれ変わったっしょ」





ab「…生まれ変わった、っていうか、もはや別人っていうか」



nb「まーね

ダイエットと整形と周りの環境のせいかな」




iw「整形、？」




nb「うん、当たり前じゃん


え、自然とあんなんが、これになると思う？笑



今の俺も、超イケメン！ではないけど、
あの頃と比較したら雲泥の差ってやつだろ」







…衝撃の事実が、どんどん溢れてきて

頭の処理が追い付かない





ダイエット？整形？そんなことをする必要なんて、どこにあったんだよ

昔の翔太は、見た目とか気にしなかったのに


周りの環境？どんなとこだよ

そんな翔太を変えた環境なんて




……って、考えていても言えない


それはみんな一緒なようで、口を閉じていた







nb「ま、そんなとこだよ

てか、みんなはあんま変わってないね」





そんな空気を察したのか、翔太が話題を変えようとする


でも、どう返したらいいのか分からず、言葉がでない






やっぱりこんなときの切り込み隊長は、佐久間だった








sk「…いやいや、佐久間さん大人になったっしょー！」



nb「変わんねえよ」


ab「あー分かる！翔太と同意見」


sk「ガビーンっ！ひどいくなーい！？」



iw「俺も、ガタイよくなったことね？」


nb「いや、照はよくなりすぎ、笑」






一瞬で気まずい雰囲気から、明るい雰囲気へ変わった




仮面のように貼り付いた偽の笑顔で話してる



それがおかしくて、高校時代では感じなかった気持ち悪さがこみ上げてきた







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ab「本当に翔太、なにも口つけてないね」


nb「あーうん、またダイエット始めてさ」


iw「骨になっても知らねえぞ」






時間というものは過ぎるのが早いもので、もうお開きの時間となった




結局俺は翔太と一言もしゃべってない


…あんなに喋りたがってたはずなのにな







nb「じゃあな」



ab「またねー」



sk「バイバーイ」



iw「ん、元気にしてろよ」



dt「…またね」






みんながみんな別の方向へ、歩いていった



その後ろ姿を見てると、心にポカンと穴が開いたようになる








きっと、何事もガムシャラに頑張ってたあの頃には戻れないんだろうなーって



青春して、バカみたいに単純で、って

そりゃもう無理だけどさ





皆が大人になってて、ちょっと寂しい気がした





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