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四拾弐 ページ42

side me


++++++++++++++
 

 

 


これくらいしか、条野さんを断ち切る術がないと思った




 

 

 


もう、我慢の限界だったから

どれだけ私が苦労したかも知らずに、平然と無視する彼に日々不満が溜まっていくばかりで





 


 

 


それに少しずつ少しずつ、末広さんに惹かれていっていたから



 

 


 



 


そんな事が入り混じった胸中を、吐いた




 



 

 

 



 


心底驚いた顔で末広さんが口を開く



 

 


 

 


「善いのか」
 

「はい、お願いします」


 

そういって深々と頭を下げる

落ちかけた帽子を押さえながら



 


「好きですよ」




 

 


末広さんが慣れない敬語で、目線を逸らしながら云う

ほんのり耳が赤い






 

 

初々しくて、お互い赤面しながら同時に咳払いする




 

 

「さて、初デエトは何処にするか」

「先ず武装探偵社の事を片付けないと..........」

 

えー、と拗ねる末広さんを横目で見ながら、自分も何処がいいだろうと考える




 

 

遊園地、喫茶、広い綺麗な庭園、

喫茶は、少し物足りないか.....


 

「A」


不意に名前を呼ばれ、顔を上げる



 


 

「Aは何処が善い」

「だから武装探偵社の事を....ッ!!」
 

 




これからまたあの破れた紙の刷り直しだ、こんなことにかまけて居る暇はない


 
 

 
 

「ではじゃぁ末広さん、またあし―――――――――――」




 

 


 



 

ぐい、と袖を引かれて、末広さんの腕の中に納まる






 

 


「鐵腸、だ」



 

 

 

 

 

耳元で囁かれ、ぞわりとする




 

「今は仕事中ですから、すえひろで勘弁してください」

「仕方ない」

 

そういって末広さんは、何処か楽し気に笑う



 


 

そうして挨拶をすると、めいめいの場所へ戻って行った。








 


 


 
 


 



 





 

 

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物理的 - リクエストです。猟犬メンバーが皆で、お正月を過ごす話を作って欲しいです。 (2018年12月28日 20時) (レス) id: 315b9d08b1 (このIDを非表示/違反報告)
花弁 - リクエスト(ネタ提供)しても良いですか。 条野さんと夢主で祝言を挙げて下さい。 (2018年8月24日 13時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬゐ。 | 作成日時:2018年8月16日 11時

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