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四拾 ページ40

 

 


紙が裂ける音が響く


 

 

「あ...っ!!!」

 

 

 

やってしまった、というべきなのか

条野さんの引く力が強かったと言うべきなのか

 
 

 


コピー機から出され、まだ少し熱を持った紙の破片が床に落ちる



 
 

 

 
 

 


 

「あ、じ、条野さんどうしましょう...か?」

 

 

恐る恐る紙の破片から条野さんに目を移す


 
条野さんは無表情のまま、破片を見つめている




 


 

 

 

「あの、未だデータあるので、刷りなおしてきます!」


 
「えぇ..、そうしましょうか」

 

そういって破片を入れると、屑籠に入れる




 

「あの、どうかしましたか・・?体調が悪いなら軍医室へ・・」

「別に、何でもありません。貴方には関係ないことです」


 

そういうと翻して去っていく









 







 









 






関係ないことです?



 









 






 







わしゃ、と破られた残りの紙を握る手が強くなる







 









 









 






刷っておきましょうか、何て言いながら、内心そんな良心的では無かった



 

 


私は普通に渡したのに、条野さんが乱暴に引くようにとったのだ

それなのに









 









 









 ̄関係ないです









 









 







 





カッ、と頭に血が上る









 









 




「巫山戯るなぁああああぁあああっ!!!!!!!!!!!!!!」



 


 









 




 


 


 


自分自身も驚くような大きさの声が響く



 




 
 
 



条野さんの足が止まる



 

 


立ち位置てきに上官な条野さんに向かって、止まれと思っても口は止まってくれない






 

 


 



 

 
 
 
 
 

 





 




涙が頬を伝う









 






 






「.....自分の思い通り人が動くと思わないで」


 





くぐもった怒気を含む声が洩れる

 



 

 

 






 


 

 

「厭だ、もう」

 

 

 


 


 

 
 
 

 

 

 
 

――――――貴方が、嫌いです




 


 

 

あぁ、云ってははいけなかったことを

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物理的 - リクエストです。猟犬メンバーが皆で、お正月を過ごす話を作って欲しいです。 (2018年12月28日 20時) (レス) id: 315b9d08b1 (このIDを非表示/違反報告)
花弁 - リクエスト(ネタ提供)しても良いですか。 条野さんと夢主で祝言を挙げて下さい。 (2018年8月24日 13時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬゐ。 | 作成日時:2018年8月16日 11時

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