肆 ページ4
「羊羹にめんつゆ、今直ぐ死んでほしい」
羊羹を食べ終えた末広さんに条野さんが言う
「同色の食材は、食べ合わせが良い。だから羊羹にめんつゆも、尚更好い」
さらっと言ってのける末広さん
「嗚呼、今直ぐ死んでほしい。死んで頂きたい」
「あ、あの！行きましょう！」
末広さんと条野さんがいがみ合っているを遮る様にして云う。けれど二人には無効化で、条野さんは先程から溜息をつくばかりだ。
「そうですね、Aさん。今直ぐ隊長の元へ急ぎましょう」
末広さんは「真っ直ぐ行った方が速い」理論で、木を薙ぎ倒し乍ら進んでゆく。
「本当に・・馬鹿の発想・・・」
溜息を一つつくと、後を追う条野さん
やっぱり、二人きりになっても、条野さんは私に口を開いて話しかける等しなかった。
私はそう思うと、条野さんの後を慌てて追った。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊＊＊
「・・・解決したんですか、早々に終わらせてきたというのに・・」
「がっはっはっは、あと少し早かったら共闘できたのにな！はっはっは！！」
無残に転がる気の抜けた人を足先で突っつきながら隊長が言う
「早々に終わらせたはずですよ、私たち’’二人’’は」
冷たく言い放たれる条野さんの言葉が、刃のように尖って胸に刺さる。
やっぱり、鞘が外開け式と知らないで、内でもたつき、私が時間を遅らせたこと、根に持っているんだ・・。
私は一歩下がって反省の意を示す。
「解決したならいいでしょう。次の件に移りましょう」
一目もくれず、条野さんが言う
皆も条野さんの次の指示に耳を傾けている。
「私は少し、と在る場所の周辺把握ですが。甲分隊全体では、何も有りません」
「ほう、今日は終わりか」
「はい、なので解散致しましょう」
条野さんの一声で、皆散り散りに散る。
「Aさん、丁度昼頃ですし、ご一緒に昼食しませんか」
「かかか！Aを誘うのか末広！善かろう、儂も行く」
「��子君もA君も行くのか！では儂も！」
三人が意気投合しているのを後目に、私は条野さんに言う
「条野さんも、御一緒に？少しどうですか？」
「結構です」
そう言い放つと、条野さんは早々とその場から去ったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
物理的 - リクエストです。猟犬メンバーが皆で、お正月を過ごす話を作って欲しいです。 (2018年12月28日 20時) (
レス) id: 315b9d08b1 (このIDを非表示/違反報告)
花弁 - リクエスト(ネタ提供)しても良いですか。
条野さんと夢主で祝言を挙げて下さい。
(2018年8月24日 13時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬゐ。 | 作成日時：2018年8月16日 11時
