猟 犬 の 少 女 【文豪ストレイドッグス】

弐拾仇　番外 ページ29

花弁さんリクエスト有難うございます！
　
皆さんもレッツコメント欄(・ω・)ノ



　

※本編とは関係ありませんよぉおおお



＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋


　

　


　
「わ、凄いいぃ...！」


改めて全身鏡で自分の姿を見る

　


肩だしで胸元から腰上までレース仕様で、胸元にはリボンがあしらっており、リボンの結び目には薔薇のブローチが付いている

スカートにもレースが使われ、背中はレースで透ける様になっている

　

色は真っ白、純白だ
　

髪飾りは小さい真珠が付いたティアラ


　

「条野さんは、タキシードかなぁ....。早くみたいなぁ・・」


　

ぼそり、一人呟いてみる


　

隊服や私服を着てるときの格好よさとは違う格好良さなんだろうなぁ、なんて

　

不意に、ノックの音がする

嗚呼、そろそろだ


　



高鳴る胸を抑えて部屋を出る

緊張が最高潮に達してゆく

　


大丈夫かな、変じゃないかな

部屋にいる時、頻繁に髪型チェックはしたから、大丈夫

服装は変じゃないかな

似合ってない、なんて言われないかな

　


嗚呼、猟犬であれだけ見慣れた人なのに、凄く、凄く緊張する


　
　

　


ドアの前まで来る

エスコート役の男性がにっこり笑う



　

「緊張されていますか？」

「え、あ、とても...！」


　

　

　

男性が私の手を取る



「大丈夫ですよ、貴方は今とても綺麗ですから」

　


そう云った刹那、扉が開かれる

エスコートに導かれて、花弁が綺麗に散らされたバージンロードを歩く


　




　


目の前に神父が立っている

その横には、何時もと同じ涼しい顔の――――――――――――――――


　
　

　
　

　





　






「待ってましたよ、Aさん」

　








　







ふわり、と笑う条野さん

階段を二段登り切り、エスコート役は脇に退く


　

　
　



わ、似合ってる

条野さんのタキシード姿、格好良い


　


何時もに増して、格好良い

　
　

　


　



全体を見渡すと、満足気に笑うてるちゃんと、ハンカチを横に積んで、もう号泣している隊長が最前列に座っていた

他にも軍系の方々や、まさかの軍警医師まで

　


沢山埋め尽くされている

　

　

　
　
　


「こら、よそ見しないで下さいよ」


　
　

　

不意に視界が戻る

　


その刹那、神父が口を開いた

参拾　番外弐→←弐拾捌

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す