弐拾陸 ページ26
side 条野 採菊
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「あ、条野さん、有り難う御座います・・！」
Aさんが頭を下げる
頭を下げないといけないのは、私の方なのに
「いえ、私が謝らなければなりません、貴方と、鐵腸さんに」
そう言って脱帽し、鐵腸さんに頭を下げる
「すみません、鐵腸さん愚かな事を云ってしまって」
鐵腸さんの方を見ると、鐵腸さんも申し訳なさそうに頭を下げる
「仲間に剣を振りかざす等・・俺も愚かだった。すまぬ」
「此の包帯の巻き方、止血処置の方法ですよね」
不意に、Aさんが口を開く
今、止血処置の方法って
確か、彼女に教えたのは13歳の頃で
それ以降、記憶をなくしてからは、誰も、教えて無かった筈――――――――――――
ということは、今言ったのは、13歳の記憶が残って
残る？否、違う
真逆、記憶が戻ったのでは
「此れ、教えてもらったんですよね、昔。13歳の私を狙って襲ってくるかもしれないって云われて」
云った
確かに教える時、私は貴方に――――――――――――――――――
「Aさん・・・・記憶・・・」
隣でぼそりと鐵腸さんが呟く
「記憶・・？」
「今、13歳の時のことを・・・・」
口を押える鐵腸さん
「13歳って、私が猟犬に入った時ですよね？」
そこまで言った時、彼女もハッとしたような顔になる
「13歳の事、覚えてる」
13歳から前のことも、記憶が飛ぶ被害に遭った戦の事も
Aさんが言う
ある、ある、と小さく呟いて、私と鐵腸さんを見据える
あの時みたいに、澄んだ眼で
「ただいま」
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物理的 - リクエストです。猟犬メンバーが皆で、お正月を過ごす話を作って欲しいです。 (2018年12月28日 20時) (
レス) id: 315b9d08b1 (このIDを非表示/違反報告)
花弁 - リクエスト(ネタ提供)しても良いですか。
条野さんと夢主で祝言を挙げて下さい。
(2018年8月24日 13時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬゐ。 | 作成日時：2018年8月16日 11時
