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「私さー、素でいられるかどうかって
相性だと思うんだ。
Aならこの人は信じても平気だなって
本能とか勘とかで見極められると思うよ」
舞はやさしく笑った。
あのとき、泣いてしまった私を
やさしく認めてくれたのも
舞の笑顔だった。
「私ね、怖いんだ。」
「ん？」
「きっと、廉は私の事好きなんだろうなって
分かってるし、恋愛対象に見られてることも分かるの。」
「うんうん」
「女の子ってなんとなくそういうの分かるでしょ？
私ね、それを知った途端怖くなる
私はちゃんと愛してもらえるのかなって怖くなる」
分かってるよ
こんなこと、ただの言い訳だって。
でももうあんな思いはしたくない
怖いし苦しかった。
ただ、自分の好きな人に
好きでいてもらえない
大切に思ってもらえない
愛されない
そんな事実だけが、私の心を食い尽くす
「んー、かっこわるいなぁ」
「えっ？」
「かっこわるいよ。A」
舞は少しムッとした
「A、悲劇のヒロインぶってるように見える」
「悲劇のヒロイン…」
「去年の秋の話でしょ？
それに、廉くんだっけ？廉くんと元彼は全く違う人だしね。」
「違う人…」
「当たり前じゃん。なのに廉くん可哀想だよ。
しょっぱなから諦められるなんて。」
舞は本当に強い。
強くてしなやかで、優しい。
「大丈夫だよ。Aは恋の予感かもって言ってたじゃん。
それが本心だよ、飛び込めばいい！！」
じゃ、次の授業行くね！と
舞は階段を上っていった。
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なるみ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。エンドロールのパスワードを教えていただきたいです！ (2023年4月14日 12時) (
レス) @page35 id: a37fb134db (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします○|￣|＿ (2019年11月6日 0時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 霞草さんのお話めちゃめちゃ大好きで読んでます！今回もすっごい面白かったです！！ (2019年11月3日 8時) (レス) id: e0292a59d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2019年10月15日 11時
