チープ·トリック ページ17
〜noside〜
氷雨「あ、いや…いつものことなので大丈夫です」
倒理「いつも通り存在感がない。やっぱり宣伝しておくべきだ」
氷雨「倒理は黙ってて」
佳代子「あっ…刑事さんは2階の夫の書斎に…どうぞ」
〜書斎〜
ガンッ！
穿地「チッ」
倒理「おっ！最高に不機嫌そうだねぇw」
A「今まで以上にピリピリしているね…」
穿地「あぁ？」
氷雨「2人とも煽らない！」
A「え、煽ったつもりはないのだけれど…」
氷雨「穿地も呼んでおいて睨まない！」
A「久し振りに穿地なキレられた…」(ボソッ
穿地「こんかいは"算段の平兵衛"。今朝、差出人不明で届いた」
〜劇場〜
落語家「そうだ。算段の平兵衛に相談をしよう」
美影「…」
〜書斎〜
氷雨「美影がこの事件を算段の平兵衛の落語に書けたのは、いくら巧妙に真実を闇に葬っても、それを知る者は確実にいることを示唆しているんだろうね」
倒理「ふっw」
「相変わらず、物好きな奴だな」
穿地「小坪、事件の経緯」
小坪「あっ…はい！」
「被害者は昨夜8時過ぎに帰宅。入浴と夕食後、いつものように持ち帰った仕事を片付けるために書斎に」
「妻の佳代子と同居している片桐の父親、浩介は１階のリビングにいた」
「そして10時頃2階からドンという音が聞こえてきた」
ドン。
浩介「見てきなさい」
佳代子「…はい」
コンコンコン。
佳代子「あなた？どうされたんですか？」
小坪「書斎は片桐の大事な仕事部屋。勝手に入ることを禁じ、掃除も自らやっていたらしい」
「何度声をかけても返事がない。仕方なくドアを開けてみると…」
佳代子「ッ！…キャーッ！」
浩介「ッ…？！」
小坪「片桐道隆は射殺されて…」
「…おい！聞いてんのか巻き髪！！」
倒理「聞こえてるよ」
「あだ名をつけることは許す」
A「許すんだ…」
倒理「ただしセンスが無さすぎる」
「別案あと100個出しておけ！」
小坪「誰が出すか！！」
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作者名：レド | 作成日時：2023年11月3日 7時
