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16話  探索結果 ページ18

−スミレside−
タケオ「さぁみんな、何を見つけたのか報告して欲しい」
 仕切りたがってる奴は大抵役にたたないよな。

リツ「下の階は出れそうなドアとか窓は全然なーし」
コウ「キッチンの冷蔵庫には食料と水があったな…」
マキ「私たちが探した2階も出られそうなとこはどこにもなかったんだけど…」
 「凶器になりそうなものや薬品を置いてある部屋があったんだよね…。まるで私たちに使えと言ってるみたいに…」
 全員を嫌な沈黙が包む。

リュウ「あー…うん。3階も出れそうなとこはなかったよ」
ミサキ「ただ、学校の教室みたいな部屋があったんだけど…」
 「その部屋の黒板に"君たちは本当の自分に気づいているか?"って書いてあったの」
コウ「"本当の自分"?どういう意味だ…?」
 自分に言い聞かせて逃げてきたこととか、人間としての醜い部分、後悔してきたこと…かな?と言うか、そう言うことじゃないのか?

リンタロウ「ここから出るヒントか何かかな♪︎」
リュウ「あ!サトル先生、これ先生のだよね…?」
サトル「これは…。私の患者のカルテじゃないか!」
マキ「え?本当に?」
サトル「なんで私のカルテがここに…。私の病院から盗んだってことか?」
 でも病院は重要なデータとかがあるはずだから、セキュリティはそれなりにいいはずだった。そう簡単には出来ないような気がするんだが?

コウ「一体どうなっているんだ…」
ミサキ「えっと、それに…。もう一つ変なことがあって…」
 「その部屋の机の上に花瓶がおいてあったんやけど…その机だけめちゃくちゃに落書きされてて…。そこに変な寄せ書きが置いてあったの…」
 それってもういじめだよね? ってことは、いじめられていたことに対しての復讐?…それにしては年齢が違い過ぎる。…ややこしいな。余計こんがらがってきたよ。

ミサキ「ユウヤくんへ
  ユウヤくが死んでしまって、クラス全員とても悲しいです!今日はユウヤくんが死んだ記念パーティーをしたいと思います。
  クラス一同より」
 これは…完全な四面楚歌状態だね。せめて誰か1人だけでも味方がいたら少しは違っていたかも知れないね…。 カスミは感情移入しやすいから今のでメンタルに影響しないかな?

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作者名:レド | 作成日時:2023年3月6日 22時

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