叶わないはずの恋2 Ninomiya (ページ36)

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76 協定（潤side）ページ36

潤「何だよそれ」

彼女の口から出た言葉に正直かなり驚いた

当時ニノの口から事のあらましは聞いていた

その時の印象と今目の前にいるこの人は正直結びつかない

潤「Aちゃん、それニノに伝えるべきだよ、正直今のあいつの荒れようは尋常じゃないから」

それは一縷の希望で発した言葉だったけど、Aちゃんは渋い顔をする

あ「そうなんでしょうね、映画での演技で少なからず理解してます」

彼女が指している映画は少年の完全犯罪を描いたもののことだとすぐ理解できる

あ「…自惚れるわけじゃなく和が私をどれだけ大切に想ってくれていたのかは自分自身が一番わかってます

だからこそ、今はまだ私に力が足りない、5年じゃ世間を味方にするには時間も足りない」

潤「はぁ…それさ一人で抱えすぎだろ」

話を聞けば聞くほど苛立ちみたいのが募る

俺と同い年で、危なっかしくて、スイッチが入らないと嘘を吐くのもままならない

Aちゃんは3年前と何も変わらなかった

潤「…協力するよ」

気付けば口をついて出ていた

潤「今日Aちゃんと話したこともメンバーには言わない」

すると奇麗な顔を驚きにそめて、大きな目で俺をみる

あ「でもそれは」

潤「一人でできることにも限界があるだろ？」

渋々と言った感じで頷いたAちゃん

この時

俺は自分に誓ったんだ

いつか絶対、自分たちの人気を確実なものにするって