叶わないはずの恋2 Ninomiya (ページ7)

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47 許せない男（潤side）ページ7

潤「翔くん、どうしたの？」

走りながら自分の中で解けなかった疑問を投げ掛ける

翔くんは息を切らせながらも答えてくれた

翔「この前ニノの家に行ったらAちゃん、泣き疲れて眠ってて、共演者の杯条威に脅されたみたいで…」

脅された…？

そこまで考えていたら、路地裏から話し声が聞こえた

「私の守るべき人は和だけだから」

この声は紛れもなくAちゃんのもので

潤「いた！」

声を頼りに探したらAちゃんが襲われてて

翔「じゃあ俺らはAちゃんを守ろうかな」

翔くんがそう言ったことで威さんはAちゃんと距離を取ったから、素早く二人の間に入り震えているAちゃんのボタンをとめて、和の代わりに抱きしめた

潤「もう、大丈夫だよ」

翔「…お前まだこんなことしてたのか」

翔くんの言葉に腕を解いてAちゃんの前に立つ

潤「こんなことして恥ずかしくないんですか？」

怒りで声が震えている俺に対して、威さんは

威「恥ずかしい？何が？芸能界の辛さを知らない奴らへの『教育』だよ」

その言葉に一瞬で頭に血が上るのがわかった

こいつは一生許さねぇ