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66 一方的な別れ（智side） ページ26
今日は新曲のMV撮影の日
他の3人は撮影に出ていて楽屋には俺とニノ…
和「大野さん…」
唐突に声を掛けてきたニノ
その声があまりにも弱弱しくて言葉に詰まる
俺が声を返す前に言葉を紡いだ
和「やっぱり血が繋がってなくても好きになっちゃいけなかったのかな…
俺、間違ってた？」
その言葉で俺の予想が当たっていたことを悟る
週刊誌の記事には目を通していたし、今日のこの様子を見れば誰だって予想できる
智「…正直正解だったとは言えないけど、でも俺は二人の関係を認めていたから否定はしない
でもこうなる可能性は考えておいた方が良かったのかな」
俺の言葉にニノは頷いて、そうだよなぁとつぶやいた後
距離が近すぎて忘れてた…
泣きそうな声で言うから
俺はニノの傍に行って後ろから緩く抱きしめた
最初はびっくりして抵抗しようとしてたけど、それより先にニノの頬を伝った水滴が俺の腕に落ちて
女の子のように細い肩を抱きしめて
智「大丈夫、大丈夫だよ和…」
俺たちが傍にいるよ
と何度も呼びかけた
67 知るべきこと（あなたside）→←65 これからの世界（和side）
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作者名：にのもと | 作成日時：2021年9月13日 1時
