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32 女優への道（あなたside） ページ32
母さんから様々な事実を知らされて2週間
私たちは2人郵便ポストの前にいた
あ「じゃあ、入れるね」
和「おう」
和の支えもありあの日の衝撃からは1週間で立ち直ることができた
そのあと和から
俺ジャニーズ事務所通ったんだよね
と唐突に何の脈略もなく告げられた時には、危うく包丁で指を切りそうになった
落ち着いて話を聞くと
和「正直、父さんがいつまで俺らを養ってくれるのかわかんないんだよね」
と苦笑していっていた
中学生の私たちでは普通のアルバイトはできない
和からお父さんの話も聞いていたから、納得はできた
そして今私は女優オーディション宛の書類を投かんした
あ「…和にだけ負担はかけられないもんね」
和「兄としては寂しいものがあるけどな」
20歳になったら今の戸籍から抜けようと2人で話している
これからも共に暮らすための二人の選択
15歳になる年の大きな決断だった
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作者名：にのもと | 作成日時：2021年1月16日 1時
