北一出身の白鳥沢男子

24球目 ページ25

※色々割愛して、県大会決勝です( .. )


｢うわ〜、緊張するな.......｣

五｢すげー！センターコート！｣

｢お前は中学ん時も立っただろ｣

五｢なんか違うじゃん！｣

　相変わらず、工はテンションが高い。今日は宮城県大会の決勝。ここまで1セットも落とさずにきた白鳥沢は、青葉城西と戦うことになった。

｢は〜、緊張する｣

白｢それ何回も聞いた｣

川｢海麗なら大丈夫だって！｣

天｢そうそう！落ち着いていこうネ！｣

｢天童さん！太一さん！｣

瀬｢ダメだこいつ。ときめいてる｣

鷲｢ダラダラしてないでアップとれや！｣

｢｢はいっ！｣｣

　中学ん時から、試合前の空気感だけは慣れないな。でも、負けるとは1ミリも思っていない。このメンバーなら、絶対に勝てる。

牛｢海麗、今日は調子がいいな｣

｢はい｣

牛｢頑張ってくれ｣

｢はい！｣

　スパイクを打っていると、牛島さんが話しかけてくれた。セミ先輩曰く、決勝の時のルーティーンらしい。

五｢なぁ海麗！牛島さんに褒められた!!｣

｢オメデトウ｣

五｢それって、俺の方がエースだかr｣

白｢それは無い｣

五｢酷いです！｣

うん。みんな平常運転だ。やっぱ安心するな。




鷲｢スターティングはこれで行く｣

　そう言って監督が見せたボードには僕の名前は無かった。でも、その意味は今ならわかる。

『相手の戦術をしっかり見ておけ。後半までに』

　この大会。沢山のチームの試合を見てきた。だから大丈夫。監督も、僕が使えないから下げている訳では無いことくらい、分かっている。

鷲｢海麗。後半頼む｣

｢はい！｣

牛｢それでは、行くか。全国に｣

｢｢はい！｣｣

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