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フォス「え!僕先生と同じなの!?アンタークに自慢したい!絶対羨ましがるよ!」
最初の僕とよく似ている。よくも悪くも楽観的だ。
全身繋ぎ終えるとフォスは外に駆けて行った。
フォス「アンターーーク!!!!どーーこーー!!??」
自然と笑みがこぼれる。もしかしたら僕はあのままで良かったのかもしれない。
いや、でもあの時の僕には疑うことしか出来なかった。
アンタークのように信じ切る勇気は無かった。
フォスとアンタークが言い合っているのを見ながら僕は後悔と自責の念で押しつぶされそうだった。
アンターク「羨まし、…いや、フォスと先生の宝石が一緒とは言うが、先生が身に着けて下さっている宝石は私のだぞ!先生は先生の意思で私の宝石をつけてらっしゃるのだ!」
フォス「ぬぁっ!先生!僕の宝石もつけてくださいよ〜」
『はは、じゃあ僕のを少しあげるよ。』
アンターク「なっ…!」
合金で押し出した薄荷色の宝石を、手持ちの小さい瓶に入れて紐を通す。
紐を首にかけてから頬に手を添えて撫でる。
割れない…
素手で触れても割れない感動に顔が綻ぶ。
『貴重なんだから無くすなよ?』
フォス「お、おぉ…同じ宝石なのに重みが違う…!!」
アンターク「何を言っているんだ。」
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