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Aはリムル達に一度別れを告げた後、数百年毎にしなければならない仕事をこなしにある場所へ向かった。
『相変わらずここは日の光が弱くて嫌になるよ。』
??「久しぶりに会ってそれかよ、A。」
『毎度思うけど調停者とかよくやるよね。
____ギィ』
ギィ「俺だってやりたくてやってる訳じゃねぇんだよ。
お前だってよォ、
『調停者の方が面倒臭いよ。それに僕はいいんだよ。
ほら、迎えに来たんだから早く行こう。』
合金でギィを掴み一緒に包み込み転移する。
__その先には色の無い世界が、生物が広がっていた。
真っ白な人型のそれはこちらを見るなり頭を垂れる。
ギィ「……何度見ても気持ち悪ぃな。」
『…あぁ』
僕は白い仮面をつけて姿を変える。
地面についた服の裾を縋るように掴むそれに嫌気がさす。
アイツのように賢い奴がいなくて良かった。統率者がいたら祈る前に殺しそうになる。
『今回は前より少ないし早く済みそうだな。』
手を合掌し手と手の間に光が生まれる。
『_愚かな存在よ、それでもあなた達を許しましょう。』
光は次第に大きくなり、その場を包み込み生物たちを浄化した。
光が収まり力が抜ける。
ギィ「っと、大丈夫かよ」
『…うん、ありがとうギィ』
仮面を取り、元の姿に戻る。
『終わったしさっさと帰ろ〜』
合金で包み込み白氷宮までギィを送る。
『あ”ぁ”〜疲れたぁ…
ちょっと癒されに行くわじゃあね〜』
ギィ「それなら俺が癒してやってもいいんだぜ?」
ギィはそう言いながら目を細めAの頬を撫でた。
『遠慮するわ、そーいうのはレオンに言いよってね〜』
腕から抜け数歩距離を取るとギィは笑みを浮かべながら指を鳴らした。
するとAの動きがピタリと止まった。
『ちょっとぉ〜?ギィさーん…帰りたいんですけどー』
ギィ「いいじゃねえか、ゆっくりしてけよ。」
ギィは距離を詰めAを追い込む。
『いや〜落ち着こ?大体さ、僕宝石だし?そんな事出来ないしさ??』
ギィ「そんなの変えりゃあ済む話だろうが。てかお前全然ワルプルギスに出てねぇよな?_なぁ」
ギィの息がAの顔にかかりAは青ざめる。
『分かったよ!次のワルプルギスにはちゃんと出るから!
だから離してってば…』
ギィ「本当だろうな?来なかったら
……わかってるよな?」
『う、うん分かった。』
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