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リムルside
Aが消えてから少し経って町の住人にミリムを紹介するために壇上に上がっていた。
リムル「今日から新しい仲間がここに滞在する事になった。客人として扱うので丁寧に対応してほしい。
ただし、この町のルールは守ってもらう約束になっているので、違反しているようなら知らせるように」
魔王だからとなんでも許すつもりもないので、約束は守るようにと明言しておいた。
そこはかとなく心配だが、疑ってばかりいても仕方がないので、ミリムを信じて俺は壇上を降り今度はミリムが壇上に上る。
ミリム「ミリム・ナーヴァだ。今日からここに住む事になった。宜しくな!」
ハァ!?今、なんて言った!?
リムル「おい、待て。今日から住むってどういう意味だ?」
ミリム「そのままの意味だぞ?ワタシもここに住む事にしたのだ!」
リムル「待て待て。今住んでいる所があるんだろ?そこの人達が心配するんじゃないのか?」
ミリム「大丈夫なのだ。たまに帰れば問題ないのだ!」
俺の困惑とは裏腹に住民達の反応はとても好意的だった。
それに対してミリムは
ミリム「ワタシとリムルは友達だから何かあったらワタシを頼ってくれてもいいのだ!」
と、胸を張っていた。
それにしても___
リムル「友達、か_」
魔王と友達とか大丈夫なのか?ミリムやAは良い奴そうだけど…。
俺の呟きが聞こえたのか、ミリムはモジモジし始める。
ミリム「そうだな、友達は変だな……。え、えっと……友達というより、
ミリムは顔を真っ赤にさせながら言い直した。
リムル「えっと、マブダチ?」
ミリム「違うのか!?」
ミリムの目に涙が溜まるがそれよりも拳に闘気が溜まって行くのが早かった。
リムル「なっ、なーんてねっ!冗談だよ、冗談!
俺たちはマブダチだ!」
素早いフォローで危機回避。ガビルの二の舞になるわけには行かない…!
ミリム「だろ?お前も人を驚かせるのが上手いな!」
こうして、火薬庫よりも危険な魔王ミリムがテンペストへの仲間入りを果たしたのだ。
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