ご ページ7
「おいお前！俺の攻撃を避けたな！？俺と勝負しろ！」
「…どうしてそうなるの？あと、ここには鬼がたくさんいるの。むやみに体力を消費すべきじゃないの分かる？
「…わかんねえ！」
いや分からないのかよ。随分素直な子だなあ…。まあきっと私の方が年下だろうけど。
「ふん！説明してやる！お前は俺の攻撃を避けた！だったら、俺がお前に勝てば俺の方が強いって訳だ！」
「うーん…。よく分かんないけど、とにかくあなたは強くなりたいんだね？
その心掛けは大事だけど、今戦うのは強くなるために必要なことじゃないよ。
周囲への意識がなってないんじゃない？
…ほら。」
私は、猪くんの後ろにいた鬼を素早く斬る。
私がいなかったら、猪くんは喰べられてたぞ？
今強くなるために大切なのは、体力をできる限り消費しないことなんだから。
「お前…強えな！」
「そう。ありがとう。じゃあ気をつけてね。」
このままいたらまた猪くんが周りを見なくなる可能性があるから、早く立ち去ろうと背中を向ける。
「おいお前！名前はなんだ！」
「東原Aだよ。あなたは？」
「伊之助だ！」
「伊之助ね。後ろに鬼いるよ。じゃあね。」
そう言い残して、私は別のところへと移動する。
今回は名前を聞き忘れなかった。偉いぞA。
きっと、師範だったら忘れていたんだろうなあ…なんて考えながら、私は近くにいる鬼を斬る。
ふと右側を見ると、私の知っている人がいた。
「あ、カナヲちゃん…久しぶりだね。」
カナヲちゃんは、師範と同じ柱のしのぶさんの継子。
私はしのぶさんと面識があり、カナヲちゃんとも何度か話したことがあるのだ。
私がニコッと微笑むと、カナヲちゃんは銅貨を取り出した。
出た面は、表。
「久しぶり、A。」
話してくれたということは、話す側が表だったんだろう。
「怪我はしてないね。良かった元気そうで。最近しのぶさんは元気？」
「うん。アオイもきよたちも師範もAに会いたがってた。」
カナヲちゃんが、自発的に聞いていないことも話してくれた。
前に私が「カナヲちゃんに、自分から話してほしい」と言ったからだ。すごく嬉しい。
「それじゃあ、私はあっちに行くね。気をつけて。」
「うん。Aも気を付けてね。」
そう言って、カナヲちゃんと別れる。
変人ばっかりだったけど、カナヲちゃんみたいにまともな人もいて良かったなあ…。
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瑠璃 - 最っ高です！！続き見たいです！！ (6月28日 15時) (
レス) @page28 id: c061932b98 (このIDを非表示/違反報告)
はは - むいむいheart (2023年3月30日 18時) (レス) @page28 id: 37ce8859f2 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - 設定の年齢が実年齢と同じで嬉しいです❤️続きも楽しみにしています！ (2022年4月1日 16時) (レス) @page2 id: f3449b7706 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 誰オチですか？そもそも、オチって、いますか？ (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - URLは、確かログインしている人しか出来なかった気がします。私も最初は、分からなかったので！参考になったら嬉しいです！上から目線ですいません！ (2020年9月6日 10時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渋谷の子供 | 作成日時：2020年6月9日 13時
