霞柱と可愛い継子。

じゅう ページ12

「アオイちゃーん、いるー？」


「はーい…
あ！Aじゃない！元気だった？」


「うん、元気だよ。今日は師範にご飯を作ってほしくて…」


「ご…ご飯？」


私は、しのぶさん繋がりでアオイちゃんとも仲がいい。蝶屋敷のみんな＋煉獄さん、蜜璃さんとは仲良くさせてもらっているの。


「そう。師範ってば、私が最終選別に行っている間ほとんど何も食べていなかったらしいの。
私が作っても良かったんだけど、アオイちゃんだったら栄養とか考えてくれるかなって思って。」


「最終選別の間って…七日も食べてないの！？
じゃあ私に任せて。おかゆでも作るわね。」
Aはきよたちに会ってきてもらえる？すごく会いたがっていたのよ。」


「了解。ありがと、アオイちゃん。」


お礼を言って、私は蝶屋敷の中をうろうろし出す。
師範が「Aがいないと食べない」と言っていたのは気のせいだと思おう。うん。


そう考えていると、足元にわずかな衝撃が走る。


「ごめんなさい…あ、きよちゃん。久しぶり。」


「Aさんっ！？来ていたんですか！」


あの可愛い3人組の1人、きよちゃんだ。


「うん。ちょっと用事があってね。すみちゃんとなほちゃんもいる？一緒に遊ぼうか。」


「はい、います！こちらへどうぞ！」


あまり笑わない私も、3人組の前では表情筋が豊かになる。
だって可愛いんだもん…。


「Aさん、お久しぶりです！」


「Aさん！」


私を見た瞬間パッと笑顔になるすみちゃんとなほちゃん。
…可愛い。


「久しぶりだね。今日は何して遊びたい？」


「「「すごろくです！」」」


「すごろくね。」


見事な合わさり方…。それに動じなくなった私もすごいと思う。
姉妹じゃないって知った時の方が驚いたよね。


「じゃあ、私からやるよ。

お、5だ。なになに…？振り出しへ戻る！？ひどい！」


い…いきなり振り出しだと…！？悲しい…。


3人組がケラケラと笑っている。

この3人だから良かったけど、もしこれが師範とかだったら避けられるの覚悟で殴りに行ってたよ。


ちなみに、私はこの3人との遊びで勝てたことがない。

一時は八百長じゃないかと疑われたけど、カナヲちゃんとアオイちゃんともやってみたらボロ負けしたから、八百長じゃないということになった。

現にほら、また何もしてないのにボロ負けだ。


「また負けた…。3人が強いのか、私が弱いのか。」


「「「Aさんが弱いと思います！」」」


…とても傷ついた

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