【金カム夢】雪に拐かされ… (ページ47)

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第七師団での日常ページ47

書ききれなかった部分を補足で書いていこうかと思っております！
よろしければご覧ください。

【挨拶】

鶴見「今日から第七師団で生活を共にする藤見Aさんだ。
一兵士としての扱いだ。彼女は女性ながらも非常に戦闘に長けている。変な気でも起こせば直ぐ返り討ちにあうぞ。」

『…ご紹介に、預かりました。藤見、Aです…』

鶴見「ロシア兵に奴隷として捕まっていた為、日本語が少し拙(つたな)いが気にせず接するように
尚、今後の彼女の教育係に月島軍曹を任命する。頼むぞ、月島」

月島「は！了解致しました。」

鶴見に紹介され、月島が教育係として近くにいたので変な気を起こす兵はいなかった。

宇佐美「あー、例のアレか。百之助どう思う？」

尾形「どうって、俺には鶴見中尉の考えなんて分からん。」

宇佐美「ふーん…鶴見中尉からも仲良くするように言われてるし、挨拶ぐらいはしてやろうかな♪」

数日が過ぎてから兵士達が少しずつAに接していた頃、宇佐美と尾形も「自己紹介ぐらいは」と近付いた。

宇佐美「月島軍曹お疲れ様でーす♪」

月島「お疲れ様です。宇佐美上等兵、尾形上等兵」

角度的に月島の後ろに隠れていたAが宇佐美と尾形へと視線を向けるとAの顔がパッと明るくなった。

『ぉ、尾形上等兵、殿…お疲れ様です！
えっと…宇佐美、上等兵殿も…お疲れ様です！』

宇佐美「へぇ〜だいぶ日本語もマシになってきたね。」

尾形「まだまだ拙いがな。」

嫌味混じりの二人の言葉にAはにこにこと笑みを浮かべている。

『尾形上等兵、殿は狙撃の名手と聞いてます
的、外さないのは本当ですか？』

尾形「…ただ銃の腕が他より良いだけだ。」

『凄いです！』

キラキラとした目で尾形に話しかけるAに尾形は少し戸惑っていた。

宇佐美「へぇ…奴隷の名残り？媚び諂(へつら)って必死だね。
ロシア兵にもそんな風に甘えた声で擦り寄ってたの？ロシア兵から呼ばれてた…なんだっけ？
ああ、ОдИН(アジン)だっけ？
一番小さくて、一番か弱くて、一番可愛いんだったっけ？」

『…その名で、呼ぶな』

宇佐美の言葉にAの顔から笑みが消え、歯を剥いて威嚇していた。

月島「藤見A、感情を抑えなさい。」

『………申し訳、ないです』

月島に怒られ、威嚇から少しずつ哀しげな表情に変わりAはしょんぼりとしていた。

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